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【経験談付き】イギリスで家を売る手続きの流れ~初めての住宅売却も安心~

こんにちは!イギリス在住読書ブロガーのゆず(@ybook21)です!

 

イギリスに住んでおり、賃貸ではなく持ち家だという方もいらっしゃるのではないでしょうか。家族が増えた、仕事が変わった、日本に本帰国することになったなど、さまざまな状況の変化により、今住んでいる家を売りたい場合もあると思います。

 

そこで今回の記事では、イギリス(イングランド・ウエールズ)で家を売る際の一般的な流れを解説します。

 

住宅を買う際の流れは以下の記事でご紹介しています。

ybook.hatenablog.com

 

※ご紹介する内容については、地域、時期、不動産会社、物件などによって異なると思いますので、あくまで参考としてお読みください。また、細かな順序は場合により入れ替わる可能性があります。

 

※ご不安な点は、不動産会社や銀行、弁護士などにご確認をお願いします。

 

 

家を売却する流れは以下のとおりです。

 

1.自身の財政状況を確認する

現在住んでいる家のモーゲージ(住宅ローン)が残っている場合は、その貸し手に連絡を取り、あとどのくらい必要なのか、予定より早く払い終えることにどのくらい費用がかかるか(early repayment chargeなどと呼ばれます。住宅ローンの残債の1~5%分などが一般的)などを確認します。

 

その他、家を売る際には以下のような費用がかかります(状況により異なります)。

・モーゲージ以外で物件に対して担保されている未払い債務(ある場合)

・エネルギー性能証明書(EPC)費用(物件が免除されている場合、または有効な証明書が既に存在する場合を除く)

・弁護士費用

・不動産会社費用

・譲渡手数料

・登記費用

・引っ越し費用

・不用品を捨てる費用
など

 

2.家を売るための不動産会社を選定する

家を売る方法は主に3つあります。すべて自分で行う、オンラインエージェントを使う、地元の不動産会社を使う、です。

 

すべて自分で行う場合はコストは低くなりますがやるべきことが多くなります。時間と知識がなければ難しいかと思います。

 

オンラインエージェントは不動産会社と比べて安い傾向にあります。ただし、その地域のことをあまり知らない可能性もあります。

 

地元の不動産会社を使う場合は、この3つの選択肢のなかで最もコストがかかります。すべてのプロセスを任せられるのでとにかく不安だという方にはおすすめです。

 

3.Energy Performance Certificate(EPC)を取得する

家を売る際には、エネルギー性能証明書(Energy Performance Certificate:EPC)を提供する必要があります。EPCは、エネルギー効率の観点から物件をランク付けする標準的な文書です。

 

4.住宅を売りに出せる状況にする

状況により、すぐに内見の申し込みが来ることもあります。そのため、不要なものを捨てたり、掃除をしたりして、他の人に家を見せられる状態にします。

 

5.弁護士を選定する

住宅を買うときと同様に、法律周りの手続きは弁護士に行ってもらいます。不動産会社がおすすめしてくれる弁護士にしても良いですが、もちろん断って自分で探しても構いません(その方が良い弁護士を選べる可能性も)。

 

6.ベストなオファーにOKを出す

住宅がマーケットにでると、エージェントや不動産会社を通じて内見の申し込みが来ます。内見に自分が立ち会う場合もありますし、外出しているあいだに不動産会社の担当者に代わりに立ち会ってもらうこともあります。

 

内見後は、その物件が良いと思ってくれた方からエージェントや不動産会社を通じてオファー(希望金額の提示)が来ます。複数オファーが来た場合は、ご自身にとってベストなものにOKを出します。

 

7.契約書の細かな点を確認・交渉し、契約を締結する

購入者が決まったら、契約書の細かな点を詰めていきます。基本的には弁護士の指示に従って進めていけば大丈夫です。

 

例えば、以下のような点を交渉します。

・契約締結から引き渡し完了(鍵を新しい住人に渡し、家の所有権が法的に移る)までの期間(契約書交換後7~28日が一般的です)
・住宅に何を残していくのか
・調査によって指摘された問題による割引の有無

など

 

その後、契約締結となります。

 

8.引越しをする

引っ越し業者の選定や、大きな家具で捨てるものなどの処分をします。物件を契約した通りの状態にします。

 

引っ越し業者のコストは、主に以下の点で変わってきます。

・バンの大きさ(荷物の量)
・ピックアップから目的地までの距離(遠ければそれだけコストがかかります)
・曜日・時間帯(一般的に週末は割高になります)
・荷造りをするのは誰か(自分で行えば安くなります)
・包装材料が必要かどうか
・特殊なもの、壊れやすいものがあるか
など

 

9.売却を完了させる

住宅の売却完了とは、物件の所有者が変わり、支払いを受け、鍵を引き渡すことを指します。事前に合意した日時に行われます。


この日に、金銭の授受と物件の権利証の授受が双方の事務弁護士の間で行われます。弁護士は、土地登記簿に所有権の移転を登録します。

 

 

以上です。
この記事が情報が必要な方のお役に立てれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。