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David Mark "The Mausoleum" あらすじ・レビュー【洋書ミステリ】

こんにちは!イギリス在住読書ブロガーのゆず(@ybook21)です!

今回は、David Markさんの"The Mausoleum" という作品をご紹介します。

 

作品概要
著者について

デイヴィッド・マーク
ヨークシャー・ポスト紙の犯罪記者として、後に世界的ベストセラーとなるエークター・マカヴォイ刑事の小説の舞台となるハルの街を歩き、ジャーナリストとして15年以上の歳月を過ごす。彼の作品は、彼が取材した裁判に大きな影響を受けている。

 

本の概要

・ISBN:9780727888723
・出版年:2019年
・出版元:Severn House
・ジャンル:ミステリ
・ページ数:304ページ

 

あらすじ

1967年。スコットランド国境の荒野にある静かな村で、失脚した学者コーデリア・ヘムロックは人生をやり直そうとしている。息子を失った悲しみから、彼女は死者との交わりを求め、地元の教会堂にある古い墓石や地下室で安らぎを得る。

 

ある日、崩れかけた墓に雷が落ちたとき、彼女は、崩れた骨の中に、あるはずのない死体があるのを見た。嵐が去り、死体が消えても、当局はヒステリックな "部外者"の主張を信じようとはしない。

 

目撃者である地元の女性フェリシティ・グースと協力し、コーデリアの調査は、第二次世界大戦中に村に設置された捕虜収容所に行き着く。しかし、村の住民全員が2人の若い女性の干渉を歓迎しているわけではない。この村の秘密は、どんな代償を払っても埋められたままであるべきだと考える人たちがいる......。

 

感想

事件の起きた1967年と、改めてレコーディングをした2010年、という2つの時間軸で物語は語られていきます。第二次世界大戦が深く関連しており、そのときのヨーロッパの情勢などに詳しい方や興味がある方は楽しめるのではないかと思いました。

 

物語全体としての雰囲気は静かで重厚です。まさに墓地やお墓、棺桶といった言葉が似合います。歴史とミステリ、サスペンス、スリラーが良い塩梅で組み合わされている作品だと感じました。

 

5段階評価(おすすめ度)

※あくまで私の主観によるものですので、参考程度にお考えください。

 

★★★★☆(3.5~4/5)

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!