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John Grisham “Sycamore Row” あらすじ・レビュー

こんにちは!

今回は、John Grisham “Sycamore Row”という作品をご紹介します。


作品概要
著者について

ジョン・グリシャム

彼の名前が現代のリーガル・スリラーの代名詞となるずっと以前から、彼はミシシッピー州サウスヘブンの小さな法律事務所で週に60~70時間働き、事務所に行く前や法廷の休憩時間には趣味である処女作の執筆に時間を割いていたのである。

 

本の概要


・ISBN:0385537131 
・出版年:2013年
・出版元:Doubleday
・ジャンル:リーガルスリラー、ポリティカルスリラー
・ページ数:447ページ(ハードカバー)
・シリーズ:Jake Brigance #2

 

あらすじ

セス・ハバードは肺癌で死にかけた富豪。彼は誰も信用しない。彼は首を吊る前に、手書きの新しい遺書を残す。それは、彼の子供たち、黒人メイド、そしてジェイクを、刺激的で劇的な争いに引きずり込む行為だった。

新しい遺書は、その答えよりもはるかに多くの疑問を投げかける。なぜハバード氏は全財産をメイドに託したのか?化学療法と鎮痛剤が彼の明晰な思考能力に影響を与えたのか?そして、かつてシカモア・ロウと呼ばれていた土地と何の関係があるのか?

 

感想

遺産相続をめぐるトラブル、というといかにもシンプルな小説を想像しますが、この小説は重厚で何層にも折り重なった作りになっていました。家族とお手伝いさん、そして弁護士。老人が多額のお金を家族に残さなかった、その理由を知るには何年にもわたる歴史を紐解く必要がありました。

 

アメリカの歴史、特にアメリカ南部の歴史というのは、私にはとても遠く感じてしまったのですが、この小説をきっかけに、もっと知りたいと思うようになりました。

 

5段階評価(おすすめ度)


※あくまで私の主観によるものですので、参考程度にお考えください。


★★★★☆(4/5)


最後までお読みいただき、ありがとうございました!