雲川ゆずの本棚

本のレビューやおすすめ本紹介、イギリス生活の記事を書いています!

Lucy Clarke "One of the Girls" あらすじ・レビュー【洋書心理スリラー・ミステリ】

こんにちは!イギリス在住ブロガーのゆず(@ybook21)です!

今回は、Lucy Clarkeさんの "One of the Girls" という作品をご紹介します。

 

作品概要
著者について

ルーシー・クラーク
サンデー・タイムズ紙のベストセラー作家。彼女の本は20の地域で出版されている。旅行に情熱を注いでいる彼女は、プロのウィンドサーファーと結婚し、2人の子どもがいる。

 

本の概要

・ISBN:9780593422649
・出版年:2022年
・出版元:G.P. Putnam's Sons
・ジャンル:心理スリラー、ミステリ
・ページ数:432ページ

 

あらすじ

完璧な週末になるはずだった。6人のまったく異なる女性たちが、レクシーの結婚を祝う独身最後の旅行で、太陽が降り注ぐギリシャの島を訪れる。輝く海、趣のあるタベルナや白壁の通りなど、バカンスは素晴らしすぎるように思えた。

 

しかし、夕暮れの海水浴や真夜中のカクテルの下には危険が潜んでいる。誰かが、レクシーの結婚が決して実現しないように、そして彼女たちの誰かが生きて島を出られないようにしようと決意しているのだ。

 

感想

この作品の舞台であるギリシャの島の描写がまず美しいなと感じました(筆者のあとがきに、架空の島と書かれていました)。

 

ストーリーは終盤になってスピード感と緊張感が増してきましたが、それまでが少し冗長かなと思う部分がありました。物語の中心となるレキシー、ベラ、エレノア、アナの視点が面白く、彼女たちの絶えず変化する力関係がとても面白いと思いました。

 

それぞれの登場人物の良い記憶と悪い記憶が明らかになり、嘘と欺瞞がますます大きな流れを作り出し、それが終盤でドラマチックにつながるのが物語の構成としていいなと思いました。ラストは私の好きなとある他の作品と似ていて、それとどうしても比較してしまったので、個人的にはそれほど驚くものではありませんでした。

 

5段階評価(おすすめ度)

※あくまで私の主観によるものですので、参考程度にお考えください。

 

★★★☆☆(3/5)

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!