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M.J. Arlidge "Little Boy Blue(Helen Grace #5)" あらすじ・レビュー【洋書ミステリ・警察小説】

こんにちは!イギリス在住読書ブロガーのゆず(@ybook21)です!

今回は、M.J. Arlidgeさんの "Little Boy Blue(Helen Grace #5)" という作品をご紹介します。

 

作品概要
著者について

M.J.アーリッジ
過去にテレビ界で働き、ハイエンドのドラマ制作を専門としてきました。過去5年間、ITVでプライムタイムの連続ドラマを数多く制作し、BBCで「The Last of the Mohicans」の大規模な映画化に取り組む。

 

本の概要

・ISBN:9781405919234
・出版年:2016年
・出版元:Penguin
・ジャンル:ミステリ・警察小説
・ページ数:377ページ
・シリーズ:Helen Grace #5

 

あらすじ

ヘレン・グレース警部は、悲劇に慣れている。

 

しかし、サウサンプトンのナイトクラブで死体が発見されたとき、その死はあまりにも衝撃的なものであった。被害者との個人的なつながりを隠し、何としても秘密にしておかなければならない二重生活を送るヘレンは、憑かれたように、24時間体制でチームを動かし、あらゆる手がかりを追い求める。

 

犯人が再び現れると、捜査はヘレンだけでなく彼女の上官にも影響を与える。そしてヘレンは難しい選択を迫られる。自分の罪を告白し、事件をコントロールできなくなるのか。それとも、嘘をつき続け、暗い秘密を守り続け、この絡まった網にはまるリスクを冒すのか?

 

感想

アーリッジさんのグレースシリーズは過去にもいくつか読んだのですが、今作もとても良かったです。物語のテンポ、事件の複雑さ(かつ浮ついていない)、社会の切り取り方など、どれを取っても大満足でした。

 

あらすじにもあるように、事件の被害者たちがヘレンの知り合いということがカギとなります。フーダニットとしてはやや後出し気味かなと思いましたが、ヘレンが犯人に気づいたときに、読者としても衝撃がありました。

 

アーリッジさんの作品一覧、および私のレビューは以下の記事にまとめています。ぜひあわせてお読みください↓

ybook.hatenablog.com

 

5段階評価(おすすめ度)

※あくまで私の主観によるものですので、参考程度にお考えください。

 

★★★★☆(4/5)

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!