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Helen Fields "The Last Girl To Die" あらすじ・レビュー【洋書ミステリ・心理スリラー】

こんにちは!イギリス在住ブロガーのゆず(@ybook21)です!

今回は、Helen Fieldsさんの"The Last Girl To Die" という作品をご紹介します。

 

作品概要
著者について

ヘレン・フィールズ
元刑事および家族法の法廷弁護士。彼女の作品は15ヶ国語に翻訳され、世界的な評価を得ている。ハンプシャー、スコットランド、カリフォルニアを行き来し、夫と3人の子どもたちと暮らしている。

 

本の概要

・出版年:2022年
・出版元:Avon Books UK
・ジャンル:ミステリ、心理スリラー
・ページ数:400ページ(kindle版)

 

あらすじ

島は見守り、泣いた......。

新しい生活を求めて、16歳のアドリアナ・クラークと彼女の家族は、スコットランドのはるか沖合にあるマル島に移り住む。そして彼女は行方不明になる。敵対する地元の人々と無関心な警察に辟易し、絶望した両親は私立探偵サディ・ルベスクを頼る。

 

サディが崖っぷちの洞窟でアドリアナの遺体を発見したとき、アドリアナの頭には海藻の冠が丁寧に乗せられていた。

 

サディが島の秘密を深く掘り下げれば掘り下げるほど、危険は忍び寄り、犯人を見つけるための彼女の探求は急を増す。

 

感想

スコットランドの離島で、移住してきたアメリカ人一家の娘が行方不明になり、発見を依頼されたカナダ人私立捜査官、という設定がまず面白いなと感じました。

 

遺体の描写がややキツかったため、私はその部分は斜め読みでしたが、それが何を意味するのか、どんなメッセージが隠れているのか、島の歴史や風習などにも迫っていく内容で、なかなかにユニークだなと感じました。作者がハンプシャー、スコットランド、カリフォルニアを行き来しているというのも、作品に影響を与えているのかなと。

 

犯人についても最後まで色々な人が怪しく、さまざまな可能性が考えられたのが面白かったです。

 

5段階評価(おすすめ度)

※あくまで私の主観によるものですので、参考程度にお考えください。

 

★★★★☆(4/5)

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!