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Mark Billingham "The Last Dance(Detective Miller #1)" あらすじ・レビュー【洋書】

こんにちは!イギリス在住ブロガーのゆず(@ybook21)です!

今回は、Mark Billingham "The Last Dance(Detective Miller #1)" という作品をご紹介します。

 

作品概要
著者について

マーク・ビリンガム
バーミンガム生まれ、バーミンガム育ち。俳優として数年間活躍した後、TVライターやスタンドアップコメディアンとして活躍し、2001年に初の犯罪小説を出版した。妻と2人の子供と北ロンドンに住む。

 

本の概要

・ISBN:9780802161949
・出版年:2023年
・出版元:Atlantic Monthly Press
・ジャンル:警察小説、ミステリ
・ページ数:400ページ
・シリーズ:Detective Miller #1

 

あらすじ

破天荒な刑事デクラン・ミラーは、妻(であり社交ダンスのアマチュア・パートナーでもある)アレックスの殺人事件の後、仕事に復帰する。

 

新しい相棒でヘビーメタル愛好家のサラ・シュー刑事とともに、サンズ・ホテルで起きたギャング一家の御曹司エイドリアン・カトラーとITコンサルタントのバリー・シェパードの2人が殺害された事件の捜査を任される。

 

証拠から、殺し屋が雇った犯行と思われる。殺し屋探しが始まり、ミラーは社交ダンスの友人やホームレスの情報屋フィン、さらには台所に現れ続ける妻の幽霊など、かつてのネットワークと再会し始める。アレックスが死の前からカトラー家を調査していたことが事態を複雑にし、ミラーが真相に近づくにつれ、彼は危険が自分の目の前まで迫ってきていることに気づく...…。

 

感想

マーク・ビリンガムさんの作品は以前も読んだことがあったのですが、新たなシリーズとのことで楽しみに読みました。

 

主人公が特徴的で、また新たに追いたいイギリス警察小説シリーズが増えました。社交ダンスが趣味というのもユニークですし、妻の存在もこれからさらに大きくなっていくのだろうなと思いました。刑事であり、社交ダンスのパートナーであり、そして何より、殺人事件の被害者となってしまう。

 

また、主人公の仕事上のパートナーとの掛け合いも面白かったです。イギリスらしい静かなユーモア、皮肉が会話の随所に溢れていて、事件自体も面白かったですし、そういった小さなエッセンスも楽しめました。また、情報屋であるホームレスの女性Finnとの今後の関係も気になります。

 

事件の結末はやや意外性があったものの、犯人についてはある程度予想できたので、星4つとしています。

 

5段階評価(おすすめ度)

※あくまで私の主観によるものですので、参考程度にお考えください。

 

★★★★☆(4/5)

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!