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Sharon J. Bolton "Daisy in Chains" あらすじ・レビュー【洋書ミステリ】

こんにちは!イギリス在住読書ブロガーのゆず(@ybook21)です!

今回は、Sharon J. Boltonさんの"Daisy in Chains" という作品をご紹介します。

 

作品概要
著者について

シャロン・ボルトン
ランカシャー州で3人娘の長女として生まれ育った。幼い頃から女優やダンサーになることを夢見て、バレエ、タップ、ジャズを学び、ラフバラ大学では演劇を専攻。その後、ワーウィック大学で経営学修士号(MBA)を取得し、そこで夫のアンドリューと出会う。二人はロンドンに移り住み、シャロンはシティで数々のPRのポストを経験。その後、フリーランスとして働き、家庭を築き、執筆活動を行うため、ロンドンを離れる。

 

本の概要

・出版年:2016年
・出版元:Transworld Digital
・ジャンル:ミステリ
・ページ数:349ページ(Kindle版)

あらすじ

有名な殺人犯にはファンクラブがある。

ハミッシュ・ウルフは魅力的で、人を惹きつけ、説得力がある。その美貌で知られる彼は、無数のファンから毎日憧れの手紙を受け取っている。彼はまた、終身刑の有罪判決を受けた殺人者でもある。

マギーは、成功した弁護士であり、実録作家である。隠遁し、謎めいた彼女は、自分が勝てる事件しか引き受けない。

ハミッシュはマギーが自分の運命を変えられると確信している。しかし、マギーは事件に巻き込まれるまいと決意している。彼女はそんな男の魅力に免疫があると思い込んでいるのだ。しかし、今回はそうではないかもしれない......。

 

感想

これまでにも、色々なイギリスのミステリ作家さんの作品を読んできましたが、まだまだ面白い作品や作家さんがいるのだなと思わせてくれました。

 

病みつきになる読み物でした。初めての作家さんだったので、どうかなと思っていたのですが、一度読み始めると先が気になり止まらなくなりました。

 

物語は複数の視点から語られますが、どの語り手の章も簡単に理解することができました。新聞や雑誌の記事、ブログの記事、私信、裁判記録、警察の事件簿など、さまざまなものが物語の中に混在し、物語を盛り上げて、独特なものにしていました。

 

物語は基本的にゆっくりと進んでいきますが、最後はスピードが上がり、驚きの事実が明らかになっていく様子をとても楽しめました。またこの作家さんの本を読んでみたいなと思います。

 

5段階評価(おすすめ度)

※あくまで私の主観によるものですので、参考程度にお考えください。

 

★★★★☆(4/5)

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!