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Tim Weaver "The Last Goodbye(David Raker #12)" あらすじ・レビュー【洋書サスペンス】

こんにちは!イギリス在住ブロガーの雲川ゆずです!

今回は、Tim Weaverさんの"The Last Goodbye(David Raker #12)" という作品をご紹介します。


作品概要
著者について

ティム・ウィーバー
デイヴィッド・レイカーシリーズで知られるベストセラー作家。イギリス・バース在住。

 

本の概要

・出版年:2023年
・ジャンル:サスペンス、ミステリ
・ページ数:400ページ
・シリーズ:David Raker #12

 

あらすじ

国内で最も新しいテーマパークで、トムと息子のレオはゴーストハウスへ向かう行列に並んでいた。CCTVカメラが二人の入場を記録しているが、二人が出てくることはなかった。二人がどうやって消えたのか、誰も説明できない。

 

レベッカ・マーフィーの母親は、彼女が5歳のとき、何の説明もなく突然家を出て行った。母は二度と戻ってこなかった。今、答えのない質問に何年も悩まされているレベッカは、行方不明者調査官デイビッド・レイカーに母に何が起こったのかを突き止めるよう依頼する。

 

最初のうちは、数十年の時を隔てた2つの失踪事件は無関係に思えた。しかし、レイカーが深く掘り下げるにつれ、事件を結びつけている嘘の歴史が精巧に解き明かされ始める。さらに悪いことに、物陰には恐ろしい人物が隠れており、彼らは決して真実が明らかにならないようにしようとしていた。

 

 

感想

素晴らしい作品でした!ティムさんの作品を読むのはこれで4作目なのですが、一番良かったかなと。ゴーストハウスに入ったきり出てこなかった親子と、失踪した母の謎を解き明かしたい女性。どのようにこの2つの事件がつながっていくのかとても興味深かったです。

 

複雑な事件ながら、筆者の書き方、物語の進め方が非常にうまく、変なところで引っかかることなくどんどん読めました。大きな組織的な悪と、そこに潜む個人的な経験や想い。それらがとてもよく練られていたと感じます。

 

5段階評価(おすすめ度)

※あくまで私の主観によるものですので、参考程度にお考えください。

 

★★★★★(5/5)

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!