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森村誠一『高層の死角』あらすじ・レビュー

こんにちは!イギリス在住読書ブロガーのゆず(@ybook21)です!

今回は、森村誠一さんの『高層の死角』という作品をご紹介します。

 


本の概要

・ISBN: 978-4041027158
・出版年:2015年(角川、文庫版)
・出版元:KADOKAWA/角川書店
・ジャンル:ミステリ
・ページ数:334ページ

 

あらすじ

大ホテルの社長が、外扉・内扉ともに施錠された二重の密室で殺害された。捜査陣は、美人社長秘書を容疑者と見なすが、彼女には事件の捜査員・平賀刑事と一夜を過ごしていたという完璧なアリバイがあり!?

(Amazonより引用)

 

感想

お名前だけは聞いたことがあった森村誠一さんですが、今回初めて作品を読みました。時代がやや前のため、女性に対してや外国人に対する表現で、今の意識とは違うなと思うところもありましたが、それは仕方ないですよね。その当時のことを知れる、とおおらかに捉えたいと思います。

 

事件に入るまでも短く、無駄な部分のないシャープな展開だと思いました。事件は2つ起きるのですが、1件目と2件目のつながり、密室トリックやアリバイトリックなど、ミステリ好きにはたまらない要素がたくさん詰まっていました。

 

特に2件目の事件についてのアリバイトリックはとても巧妙で、どんな仮説も壁にあたっていたところに「まさかこれが」と思う驚きの真相がありました。ミステリ、謎解きを純粋に楽しみたい方におすすめです。

 

5段階評価(おすすめ度)

※あくまで私の主観によるものですので、参考程度にお考えください。

 

★★★★☆(4/5)

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!