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【犯人視点!】おすすめ倒叙ミステリ作品15選(日本人作家編)

みなさんは、倒叙ミステリという小説のジャンルを知っていますか?今回の記事では、日本人作家による倒叙ミステリ作品の中から、おすすめのものをご紹介します!

 

 

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1.倒叙ミステリとは?

倒叙ミステリは、物語の冒頭で犯人や犯行の様子が明らかにされ、そのあとも犯人目線でストーリーが展開していくものです。通常のミステリは犯人が最後に明らかになることが多いですが、それとはまた違ったおもしろさを味わうことができますよ!

 

2.おすすめ倒叙ミステリ作品15冊

ここからは、日本人作家さんによる倒叙ミステリ作品のなかから、おすすめのものをご紹介します!気になる作品があったら、ぜひ手に取ってみてくださいね◎

 

東野圭吾『容疑者Xの献身』

あらすじ:天才数学者でありながら不遇な日々を送っていた高校教師の石神は、一人娘の美里と暮らす隣人の花岡靖子に秘かな想いを寄せていた。 ある日、靖子の前夫・富樫が母娘の居場所を突き止めて訪ねてきた。金を無心し、暴力をふるう富樫を、靖子と美里は殺してしまう。 呆然とする二人を救うために、石神は完全犯罪を企てる。 だが皮肉にも、石神と帝都大学の同期であり、親友である物理学者の湯川学がその謎に挑むことになる。 ガリレオシリーズ初の長編。(Amazonより引用)

 

おすすめポイント:福山雅治さん主演で映画化もされたこちら。様々な伏線が散りばめられ、涙を誘う最後も注目です!

 


東野圭吾『聖女の救済』

あらすじ:ガリレオが迎えた新たな敵、それは女
資産家の男が自宅で毒殺された。毒物混入方法は不明、男から一方的に離婚を切り出されていた妻には鉄壁のアリバイがあった。難航する捜査のさなか、草薙刑事が美貌の妻に魅かれていることを察した内海刑事は、独断でガリレオこと湯川学に協力を依頼するが…。(Amazonより引用)

 

おすすめポイント:東野圭吾さん作品ということで、読みやすさとクオリティは折り紙付き。東野圭吾さんを読んだことがない方、ミステリになじみがない方にもぴったりです!

 

 

西尾維新『掟上今日子の挑戦状』

あらすじ:完全犯罪を目指さない男・鯨井。彼が「アリバイ証言」に選んだ美女は、最悪にも一日しかその記憶がもたない白髪の名探偵だった……。忘却探偵が殺人事件の証人となる「掟上今日子のアリバイ証言」ほか、西尾維新の筆が冴えわたる忘却探偵シリーズ最新短編集!(Amazonより引用)

 

おすすめポイント:日本テレビ系列にて連続ドラマ化もされたこちら。テンポよく進むため、ミステリに慣れていない方にもとても読みやすい作品です!

 

曽根圭介『鼻』

あらすじ:人間たちは、テングとブタに二分されている。鼻を持つテングはブタに迫害され、殺され続けている。外科医の「私」は、テングたちを救うべく、違法とされるブタへの転換手術を決意する。一方、自己臭症に悩む刑事の「俺」は、2人の少女の行方不明事件を捜査している。そのさなか、因縁の男と再会することになるが……。日本ホラー小説大賞短編賞受賞作「鼻」他二編を収録。著者の才気が迸る傑作短編集。
(Amazonより引用)

 

おすすめポイント:3編が収められている短編集。その中で倒叙作品は「鼻」のみとなっていますが、他2編もしっかりした面白さが!


倉知淳 『皇帝と拳銃と』

あらすじ:私の誇りを傷つけるなど、万死に値する愚挙である。絶対に許してはいけない。学内で“皇帝”と称される稲見主任教授は、来年に副学長選挙を控え、恐喝者の排除を決意し実行に移す。犯行計画は完璧なはずだった。稲見はそう確信していた。あの男が現れるまでは(表題作)。劇団を主宰する間宮想悟は、借金の即時返済の代わりに恋人の看板女優を差し出せと実の叔父に強要され、その場で彼を殺害するが――(「恋人たちの汀」)。倉知淳初の倒叙ミステリ・シリーズ、全四編を収録。〈刑事コロンボ〉の衣鉢を継ぐ警察官探偵が、またひとり誕生する。(Amazonより引用)

 

おすすめポイント:短編4作が収録されているこちら。そのどれもが違った構成になっているので、友達とどれが好きだったかなどを話すのも楽しいですよ♪


井上真偽『探偵が早すぎる』

あらすじ:犯行計画を立てただけなのに……どこからともなく名探偵がやってきた?完全犯罪をもくろむ殺人者は、誰にも見破られぬように犯罪計画を立てた……はずだった。「キミ、殺そうとしてるよね?」彼の犯罪計画の穴とは!?ミステリ界が今、最も注目する才能が放つ、究極の倒叙ミステリ!(Amazonより引用)

 

おすすめポイント:こちらは、探偵が活躍することで殺人が起こらない、という一風変わった作品です。普通のミステリには飽きてしまった方におすすめです!


石持浅海『君の望む死に方』

あらすじ:余命六カ月――ガン告知を受けたソル電機社長の日向は、社員の梶間に自分を殺させる最期を選んだ。日向には、創業仲間だった梶間の父親を殺した過去があったのだ。梶間を殺人犯にさせない形で殺人を実行させるために、幹部候補を対象にした研修を準備する日向。彼の思惑通りに進むかに見えた時、ゲストに招いた女性・碓氷優佳の恐るべき推理が、計画を狂わせ始めた…。(Amazonより引用)

 

おすすめポイント:まずタイトルがこちらに緊張感を与えます。特に「望む」という部分。一風変わった作品なので、あらゆるミステリを読んできた玄人さんにもおすすめです!


松本清張『遠い接近』

あらすじ:赤紙一枚で家族も自分の人生も狂わされた山尾信治。復員後、自分を召集した兵事係を見つけだし復讐を誓う。その企ては成功するのか。(Amazonより引用)

 

おすすめポイント:松本清張さんらしさが詰まったこちら。気楽に読める作品、ではありませんが、だからこそじっくり味わいながら読みたい作品です。

 

戸松淳矩『うそつき』

あらすじ:舌先三寸で生きている男が、死者のバッグを盗んだばかりに、嘘に嘘を塗り重ねる危険な綱渡りを演じることに……。日本推理作家協会賞を受賞した著者のトリッキーな受賞後第1作!(Amazonより引用)

 

おすすめポイント:第58回日本推理作家協会賞を受賞したこちら。テンポよく進んでいくため、読みやすい一冊です!


貴志祐介『青の炎』

あらすじ:秀一は湘南の高校に通う17歳。女手一つで家計を担う母と素直で明るい妹の三人暮らし。その平和な生活を乱す闖入者がいた。警察も法律も及ばず話し合いも成立しない相手を秀一は自ら殺害することを決意する。(Amazonより引用)

 

おすすめポイント:倒叙ミステリとしての完成度の高さはもちろん、人々の心理描写にも胸をうたれます。


大倉崇裕『福家警部補の挨拶』

あらすじ:本への愛を貫く私設図書館長、退職後大学講師に転じた科警研の名主任、長年のライバルを葬った女優、良い酒を造り続けるために水火を踏む酒造会社社長―冒頭で犯人側の視点から犯行の首尾を語り、その後捜査担当の福家警部補がいかにして事件の真相を手繰り寄せていくかを描く倒叙形式の本格ミステリ。刑事コロンボ、古畑任三郎の手法で畳みかける、四編収録のシリーズ第一集。(Amazonより引用)

 

おすすめポイント:作者は「刑事コロンボ」の大ファンというだけあり、素晴らしい作品です。倒叙ミステリのエッセンスがたっぷりです!


古野まほろ『外田警部、カシオペアに乗る』

あらすじ:

農協の経理のような顔に、昭和の哀愁を感じさせる銀縁眼鏡。よれよれにくたびれたスーツに、安手のコート。ところ構わず葉巻の煙を噴き上げ、口を開けば方言丸出し――。冴えない外貌ながら、「猟犬」としては超一流の外田は、連続強姦殺人犯の行方を追って、東奔西走の身。しかし、行く先々で、謎めいた殺人事件に遭遇する。それも、容疑濃厚な被疑者に限って鉄壁のアリバイに守られているのだ……。傑作本格探偵小説集。(Amazonより引用)

 

おすすめポイント:「刑事コロンボ」への敬意が感じられるこちら。倒叙ミステリのエッセンスが詰まっていますので、初めて倒叙作品に触れるという方にもおすすめです!


小島正樹『浜中刑事の妄想と檄運』

あらすじ:あまりにも優しく、親切でバカ正直。でも運だけの刑事じゃない!
村の駐在所勤務を夢見る浜中康平は強運で事件を次々を解決する群馬県警捜査一課の切り札。彼は寒村の駐在所での平和な日々を妄想し、手柄をたてることを望まない。そんな浜中は容疑者の境遇に同情をし、その言葉を信じるとき、事件の小さな綻びに遭遇し、苦悩しながら事件を解決していく。(Amazonより引用)

 

おすすめポイント:タイトルにもなっている主人公の刑事の人柄がユニークで面白いこちら。色々なミステリ作品を読んでいる玄人さんにもおすすめです!

 

岡嶋二人『99%の誘拐』

あらすじ:岡嶋二人の代表作!末期ガンに冒された男が、病床で綴った手記を遺して生涯を終えた。そこには8年前、息子をさらわれた時の記憶が書かれていた。そして12年後、かつての事件に端を発する新たな誘拐が行われる。その犯行はコンピュータによって制御され、前代未聞の完全犯罪が幕を開ける。第10回吉川英治文学新人賞受賞作にして、2005年度「この文庫がすごい!」第1位のリバイバルヒットになり、改めてオカジマフタリの名を知らしめた作品でもある。刊行1988年。(講談社文庫)(Amazonより引用)

 

おすすめポイント:シンプルでわかりやすく、それでいて話の展開に惹きつけられる。ミステリに馴染みのない方にもおすすめの読みやすい作品です!


法月綸太郎『キングを探せ』

あらすじ:繁華街のカラオケボックスに集う四人の男。めいめいに殺意を抱えた彼らの、今日は結団式だった。目的は一つ、動機から手繰られないようターゲットを取り換えること。トランプのカードが、誰が誰を殺るか定めていく。四重交換殺人を企む犯人たちと、法月警視&綸太郎コンビの、熾烈な頭脳戦をご堪能あれ!(Amazonより引用)

 

おすすめポイント:4人の男たちが持っていた「殺意」という共通点、というところがこの作品をユニークなものにしています。この設定で、すでにミステリ黄金時代の作品を思わせてくれます。

 

 

3.こちらもおすすめ!世界三大倒叙ミステリ

ここまで日本の方の作品をご紹介してきましたが、最後に、「世界三大倒叙ミステリ」と呼ばれる作品をご紹介します。日本のものとはまた一味違ったおもしろさがありますので、ぜひ読んでみてくださいね(有名作品だけあり、すべて日本語翻訳版が出ています)!

 

F・W・クロフツ『クロイドン発12時30分』 

あらすじ:チャールズは切羽詰まっていた。父から受け継いだ会社は不況のあおりで左前、恋しいユナは落ちぶれた男など相手にしてくれない。叔父アンドルーに援助を乞うも、駄目な甥の烙印を押されるばかり。チャールズは考えた。叔父の命、または自分と従業員全員の命、どちらを選ぶのか。身の安全を図りつつ遺産を受け取るべく、計画を練り殺害を実行に移すチャールズ。快哉を叫んだのも束の間、フレンチ警部という名の暗雲が漂い始める。『樽』と並ぶクロフツの代表作、新訳決定版。(Amazonより引用)

 

フランシス・アイルズ『殺意』 

あらすじ:イギリスの田舎町の開業医ビグリー博士は妻のジュリアを殺そうと決意し、周到な計画のもとに犯行へと移った。完璧を誇る殺害計画、犯行過程の克明な描写、捜査の警官との応酬、完全犯罪を目前に展開される法廷での一喜一憂、そして意外な結末は殺人者の心理を描いて余すところがない。倒叙推理小説の三大名作の一つとして名高い傑作!(Amazonより引用)

 

リチャード・ハル『伯母殺人事件』 

あらすじ:アイルズの『殺意』クロフツの『クロイドン発12時30分』と並ぶ、倒叙推理小説三大名作の一つである。遺産を狙って、伯母を殺そうとたくらむ男がこころみるプロバビリティの犯罪! 一度二度三度、彼の計画の前に伯母の命は風前の灯となる……しかし、がぜん後半に至って話は意外な展開を示す。推理小説ファンが必ず到達する新しい境地。(Amazonより引用)

 

また、そのほか海外の作家による倒叙ミステリを知りたい!という方は、こちらのブログ記事でご紹介していますので、合わせて読んでみてくださいね!

 

ybook.hatenablog.com

 

 

以上です!最後までお読みいただき、ありがとうございました!