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【芸術という人生を生きた偉人】オスカーワイルドの人生・エピソード・おすすめ作品・名言など

こんにちは!

 

みなさんは、オスカーワイルドの作品がお好きですか?『ドリアングレイの肖像』『サロメ』などの有名な作品を残した偉大な作家の一人ですが、彼の人生をご存じですか?今回は、オスカーワイルドの人生に迫り、後半では、おすすめ作品や彼が残した名言などもご紹介します。

 

 

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1.オスカーワイルドの人生

幼少期・少年期

1854年10月16日、医師の父と詩人の母との間にアイルランド・ダブリンにて生まれました。小さなころは、女の子を欲していた母の影響で、女の子の格好をさせられていたといいいます。ちなみに、両親は文才にもすぐれ、母はサロンの主でもありました。1871年には、古典語の最高賞を受け、北アイルランドのポートラ王立学校を卒業。

 

 

青年期

奨学金を得てダブリン大学へ進学、20歳のときにはオックスフォード大学に進学。ジョン・ラスキンの講義を聴き、評論家ウォルター・ペイターのサロンに通うようになりました。1878年、長詩『ラヴェンナ』を刊行し、オックスフォード大学を首席で卒業しました。

1879年、25歳の時にロンドンに出てきました。画家であるフランク・マイルズと同居。この2人は恋人同士だったのではといわれています。また、舞台女優のサラ・ベルナールや男優ヘンリー・アーヴィングらと付き合うようになります。

 

壮年期

 1881年の暮にアメリカへ出航し、各地で講演を行いました。帰途の1883年、パリに滞在して文学的な友人を得ようとしましたが、奇抜な服装のため好かれなかったといいます。1884年には、女王付弁護士の娘と結婚し、のちに2人の男の子をもうけました。1887年から雑誌『婦人世界』の編集者としてその部数を伸ばし、派手な言動で社交界の注目の的となる。

1891年には、16歳年下の文筆家アルフレッド・ダグラス卿と親しい仲に。出版活動も活発になり、この年『サロメ』を執筆しました。1895年、ダグラス卿の父である第9代クイーンズベリー侯爵ジョン・ダグラスと告訴を応酬。それに敗れたあと、投獄される。服役後はダグラスとフランス・イタリア各地を転々とするが、すでに人気はなくなっていました。

1900年11月30日、46歳という若さで梅毒による脳髄膜炎によりこの世を去りました。葬儀は数人だけという、悲しいものであったといいます。

 

2.オスカーワイルドのおすすめ作品

『ドリアングレイの肖像』

あらすじ:
永遠の若さと美しさのために魂を売ったファッショナブルな青年の物語で、オスカー・ワイルドの最も人気のある作品である。1890年に発表されたドリアン・グレイの道徳的崩壊の物語は、スキャンダルを引き起こしたが、ワイルドはこの小説が堕落的な影響を与えていると攻撃されましたが、実際には「ドリアン・グレイには恐ろしい道徳がある」と答えた。その数年後には、ワイルドの同性愛による裁判で、この小説と美的・道徳的ジレンマが問題となり、彼は投獄された。ドリアン・グレイ』と自伝との関係について、ワイルドは手紙の中で次のように述べている。「バジル・ホールワードは、私が自分だと思うものだ。ヘンリー卿は世間が私をどう思っているか。ドリアンは私がなりたいと思っているものだ。

 

『サロメ』

あらすじ:
1891年のオリジナル版はフランス語で、その3年後に英訳版が出版。ヘロデ・アンティパスの継娘サロメがヨカナーン(洗礼者ヨハネ)を誘惑しようとしたこと、サロメの7つのベールの踊り、サロメに唆されたヨカナーンの処刑、そしてヘロデの命令によるヨカナーンの死が描かれている。

 

『真面目が肝心』

あらすじ:

セシリー・カーデューとグウェンドレン・フェアファクスは、同じ神話上の求婚者に恋している。ジャック・ワーシングはアーネストとしてグウェンドレンに求婚し、アルジャーノンもジャックの被後見人であるセシリーの心をつかむためにアーネストのふりをしていた。同じ週末に4人がジャックの田舎の家にやってきて、アーネストの心を奪おうとする「ライバル」と、愛する人の心を奪おうとする「アーネスト」が現れ、大混乱に陥る。この状況を打開できるのは、老齢の保母と捨てられた古いバッグだけだ。

 

3.オスカーワイルドが後世に与えた影響

オスカー・ワイルドの文業と生きざまは世界中に影響を及ぼしました。日本でも森鴎外、夏目漱石、芥川龍之介、谷崎潤一郎などがワイルドを意識したといわれています。

 

4.オスカーワイルドのエピソード

オスカーワイルドと観客

オスカーワイルドの新しい劇が上演されることになったときのことです。その作品は彼の自信作でしたが、見にきた観客からはブーイングがおこり、散々な結果に終わってしまいました。その後、友人から新作の上演について、どうだったかと聞かれたワイルドは、次のように答えたと言います。「私の劇は大成功だった。俳優達も皆、よくやってくれた。けれど、観客が大失敗だった」と。ワイルドらしい皮肉に富んだ言葉ですが、彼にとっては、観客や聴衆も作品の仕上がりに影響を与えるもののひとつと捉えていたのではないでしょうか。

 

オスカーワイルドとカフェ・ロイヤル

1865年、フランスのワイン商人が創業した「カフェ」を起源とする、リージェント・ストリート沿いの5つ星ホテル「カフェ・ロイヤル」のなかにあるダイニング・ルームは、ウィンストン・チャーチルやデヴィッド・ボウイなど、多くの著名人が集う社交場として人気を集めました。ワイルドが、16歳下の恋人(この恋人は同性で、ワイルドが後に男色罪で逮捕・収監される原因となりました)と食事を楽しんだのも、「カフェ・ロイヤル」のダイニング・ルームでした。この場所は、ヴェルサイユ宮殿の「鏡の間」をモデルにした華やかな空間です。ワイルドは、恋人と至高の時間を過ごしたのではないでしょうか。

 

オスカーワイルドが「見せた」もの「隠した」もの

オスカーワイルドは、実生活で奇抜なファッションや言動で注目をあつめました。作品だけでなく、自分自身も商品として演出しました。耽美主義者を実践するものとして、彼は様々なメディアに取り上げられました。

一方、彼の作品には「隠す」ことで美しさを演出するものが多く見られます。性を扱ったとしても、それをあからさまに描くことは少なかったといいます。また、貧困に苦しむ人々や町の描写も、登場人物の主観を通して描くことにより、直接的でない印象を読者に与えます。

 

5.オスカーワイルドの残した主な名言

オスカーワイルドは、多くの名言を残しました。以下にその主なものをご紹介します。

 

本当に魅力的な人間には、2種類しかない。何もかも知り尽くしている人間か、まったく何も知らぬ人間かのどちらかである。
There are only two kinds of people who are really fascinating – people who know absolutely everything, and people who know absolutely nothing.

 

一貫性というのは、想像力を欠いた人間の最後のよりどころである。
Consistency is the last refuge of the unimaginative.

 

経験とは、誰もが自分の過ちにつける名前のことだ。
Experience is the name everyone gives to their mistakes.

 

大衆とはすばらしく寛容だ。天才以外のすべてを許す。
The public is wonderfully tolerant. It forgives everything except genius.

 

人は自分の最も悪い習慣でさえ失うことを残念がる。おそらく、最も残念がるだろう。なぜなら、それこそがその人の人格の本質的な部分であるからだ。
One regrets the loss even of one’s worst habits. Perhaps one regrets them the most. They are such an essential part of one’s personality.

 

楽観主義者はドーナツを見て、悲観主義者はその穴をみる。
The optimist sees the doughnut, the pessimist sees the hole.

 

男女の間では友情は不可能だ。情熱と敵意と崇拝と愛はあるが、友情はない。
Between men and women there is no friendship possible. There is passion, enmity, worship, love, but no friendship.

 

人が恋をする時、それはまず、自己を欺くことによって始まり、また、他人を欺くことによって終わる。
When one is in love, one always begins by deceiving one’s self, and one always ends by deceiving others. That is what the world calls a romance.

 

男は女の最初の恋人になりたがるが、女は男の最後の恋人になりたがる。
Men always want to be a woman’s first love. Women like to be a man’s last romance.

 

人生は複雑じゃない。私たちの方が複雑だ。人生はシンプルで、シンプルなことが正しいことなんだ。
Life is not complex. We are complex. Life is simple, and the simple thing is the right thing.

 

定義するということは限定することだ。
To define is to limit.

 

生きるとは、この世でいちばん稀なことだ。たいていの人は、ただ存在しているだけである。
To live is the rarest thing in the world. Most people exist, that is all.

 

皮肉屋とは、あらゆるものの値段を知っているが、何ものの値打ちも知らない人間のことである。
What is a cynic? A man who knows the price of everything and the value of nothing.

 

 

いかがでしたか?偉大な作家であるオスカーワイルドについて、少しでも知るきっかけになりましたら幸いです!最後までお読みいただき、ありがとうございました!