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イギリスの読書事情~イギリス人は本好きか?紙か電子書籍か?~

こんにちは!

 

読書好きのゆず(@ybook21)です!

 

今回は、私が住んでいるイギリスの読書事情についてご紹介したいと思います。みなさんは、イギリスの人々の読書事情について、どんなイメージをお持ちでしょうか?どれくらいの人が普段本を読むのか、どんな形態が好まれているのかなど調べてみました!

 

 

 

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1.イギリスの出版業界

Kantar’s Worldpanel divisionによると、出版業界は前年比2.3%増となり、市場は健全な様相を呈しているようです。英国の平均的な書籍購入者は、過去1年間に64.83ポンドを書籍に費やしており、これは昨年の64.15ポンドから増加しています。成人人口の40%が過去12ヶ月間に書籍を購入しているようです。

 

 

2.イギリスで本を読む成人の割合

2021年3月12日のKanterの記事によると、2020年にはイギリスの成人の53%が「本を読んだ」そうで、そのほとんどが実際の本(physical book)だったそうです。さらに、本を読む成人のうち35%は、過去1年間に10冊以上の本を読んだことがある「ヘビーリーダー」とカテゴライズされています。

 

3.紙の本は今でも人気か?

sidmartinbioによると、ハードカバーはまだ人気があるようです。ハードカバーは本の世界において推進力を持っており、混雑した市場で本や作家に足がかりを与え、よりペースの速いペーパーバックが登場する前に、その道を切り開いてくれる存在だとしています。

 

また、YouGovの2020年の調査によると、英国人の10人に6人(60%)がペーパーバックを、47%がハードカバーをよく読むと答えています。一方、電子書籍をよく読むと答えた英国人は上記の約半分の24%でしたが、8%のオーディオブックを上回っていました。

 

4.どんな本のジャンルが人気か?

YouGovの2020年の調査によると、イギリス人の3分の1(36%)は、フィクションとノンフィクションのどちらを選ぶかについて、「好みはない」と答えていますが、3分の1(35%)はフィクションを好み、20%はノンフィクションを好むと答えています。

男女でいうと、女性は、男性(29%)よりもフィクションを好む人が多く(42%)、逆に男性は、女性(16%)よりもノンフィクションを好む人が多く(24%)、その傾向は顕著だということです。

ジャンル別に見ると、英国人はノンフィクションでは伝記や回想録(26%)に最も惹かれ、フィクションでは犯罪小説やスリラー小説(33%)を選ぶ傾向があるようです。

 

5.参考

Are people still reading physical books?

 

How many people in the UK read regularly? – SidmartinBio

 

What are common reading habits? | YouGov

 

以上です。いかがでしたか?ご自身の思っていたイメージと違いましたでしょうか?

 

イギリスにご興味のある方は以下の書籍もおすすめです!ぜひ手に取ってみてくださいね。