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T.M. Logan "The Holiday"あらすじ・感想

こんにちは! 
今回は、T.M. Loganさんの "The Holiday"をご紹介します。

 

 

 

 

★著者について


T.M.ローガン
バークシャーで生まれ、ロンドンとカーディフで勉強した後、全国紙のジャーナリストになりました。彼はノッティンガムシャーで妻と2人の子どもと暮らし、庭にある小屋で執筆活動をしています。作品はイギリスで100万部以上を売り上げ、アメリカ、韓国、イタリア、スペイン、ポルトガル、ポーランド、ハンガリー、セルビア、ルーマニア、オランダなど世界19カ国で出版されています。


★本の概要


・出版年:2019年
・出版元:Zaffre
・ジャンル:サイコロジカルスリラー
・ページ数:496(ペーパーバック)


★あらすじ


それは、完璧な休日になるはずだった 。
太陽の下で一緒に一週間を楽しむ家族のグループ。親友だった4人の女性は南フランスの豪華なヴィラに滞在していた。

しかし、主人公ケイトは秘密を知ってしまう。彼女の夫の浮気だ。そして、一週間の休暇は、その証拠を手に入れる絶好の機会かもしれない。彼の行為を明らかにするために。なぜなら、彼女は相手の女性は親友の一人ではないかと疑っているからだ。

そのうちの一人は、長年の友情を犠牲にして家族を壊そうとしている。しかし、だれが?地中海の暑さの中で真実に迫るケイトは、それ彼女が想像していたよりもはるかに高い賭けだと気づくのが遅かった……。


★感想


初めてローガンさんの作品を読みました。他の作品も読んでみたいなと思います!それくらいハマってしまいました。


ルーシーフォーリーさんの作品のような、人間のダークな部分がたくさん描かれていて、読む手が止まりませんでした。特に、章のおわりがどれも秀逸で、先を早く読みたくなりました。


友人同士って、仲がいいその当時も難しいことはありますが、やっぱり数年経って再会したときとかに、ほころびが出ちゃったりしますよね~。過去のことを思い出したり、今のそれぞれの状況を比べてしまったり。


過去や現在の秘密、隠しておきたいこと、心配、不安。
私は、本を読むたびに、人って本当にわからないなあ、と感じます。どれだけ長い時間を過ごした人でも、どれだけ濃い時間を過ごした人でも、どれだけその人のことをわかっていると思っても、見えている部分って氷山の一角なんだなあと。


また、今回は、親って大変だなあというのも強く感じました。私は誰かの親になったことはありませんが、親子の関係は、難しい。親は自分のことで精いっぱいになってしまうと子どもが見えなくなったりするし(仕方のないことなので、決してそれが悪いとは思いませんが……)、だからといって、子どもがすべて!となってしまうのも、危ういんですよね。


そして、やはり勘違いや思い込み、そしてそれによって引き起こされる行動、その結果は残酷ですよね。読者として読んでいるから「え~やめておきなよ~」とか、「いま言えばいいのに!」などと思ってしまいますが、当事者だったら無理だろうなあ。友情って、美しい響きのなかに、恐ろしいものが隠れていますね。
正義とは何なんだろう、と終盤は終始そんなことを考えていました。
他の作品も読むのが楽しみです^^



 

 

*****以下、作品の内容に触れています。ネタバレしたくない方、未読の方はご注意ください******


Kate, Sean, Izzy, そしてJennifer、やっぱりみんな単刀直入に言っていれば、悲劇は最小限に防げたんじゃないかなと思ってしまいますが、それは関係のない読者目線だからですよね。


そして、本の表紙に書いてあったキャッチコピーから、Izzyが犯人になる事件なのかな~と勝手に想像していましたが、それよりももっと複雑でしたね(笑)


また、正義ってなんだろうなあと思いました。もともとの原因はAlexかなとも思いますが、だからといってJakeのしたことは許されるものではない。そして、Lucyがまったくそんな気持ちがなく発言したかどうかも、若干気になるところです。そして、大人の責任(JenやSeanなど)もやっぱり小さくはないよなあと。


最後までお読みいただき、ありがとうございます!