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Peter James(ピーター・ジェイムズ) “Dead Man’s Grip” あらすじ・感想

こんにちは!

今回は、Peter James(ピーター・ジェイムズ)さんの “Dead Man’s Grip” という作品をご紹介します。

 

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作品概要
著者について

ピーター・ジェイムズ

1949年、イギリスのブライトンに生まれました。作家としてだけでなく、脚本家や映画プロデューサーとしても活躍しています。代表シリーズ、警視グレイスシリーズは世界で200万部のベストセラーとなり、26か国語に翻訳されています。

 

本の概要

・ISBN:978-0330515566
・出版年:2011年
・出版元:Pan Books
・ジャンル:警察小説、サスペンス、スリラー
・ページ数:512ページ(ペーパーバック)
・シリーズ:Roy Grace #7
・英語の難易度、特徴:どちらかというと地の文が多め、かつ警察用語が出てきます。
・テーマ、キーワード:警察小説、イギリス警察、国際犯罪、交通事故
・おすすめする人:ハードボイルド要素が入った小説を読みたい方、スリリングな展開がお好きな方

 

あらすじ

カーリー・チェイスは、ブライトン大学の学生が死亡する交通事故に遭った後もトラウマを抱えていた。そんな彼女に、彼女の世界全体を悪夢のように変えてしまうようなニュースが届く。巻き込まれた他の2台の車の運転手が殺害されているのが発見されたのだ。サセックス警察のロイ・グレースは、カーリーに緊急の警告を発する。次は彼女かもしれないと。

警察はカーリーに、身を隠して身元を変えるしかないと忠告するが、彼女はそれに同意しない。しかし、すでに殺人者は彼女の一歩先を見て、待っていて、準備ができていた。

 

感想

私の大好きなロイグレースシリーズの第7作目のこちら。グレースたちと同様、私も最初はシンプルな交通事故かと思いきや、被害者の身元がわかってくると、物語は意外な方向へ進んでいきます。

 

今回は、警察、そしてグレースチームの捜査が中心となります。このような交通事故の捜査に関わる様々な警察の手続きについてとても詳しく描かれていきます。事件を把握するにはかなりの新しい用語を知る必要がありました。

 

ロイ・グレース本人のプライベートにも大きな動きが見られます。私はシリーズの先の小説も読んでいるのですが(これから読む方は、順番に読むことをおすすめします!)過去の事件への言及や、行方不明の妻や妊娠中のガールフレンドが絡む進行中の話がいくつか出てきます。しかし、他のシリーズ作品を読んでいなくても、単体で読むのでもおすすめできる本だと思います。そして、きっとこの作品を読めば、他の作品も読みたくなるはずです!

 

一言キャッチフレーズ

シンプルに見えた交通事故の先に、恐ろしい復讐が待っていた


5段階評価(おすすめ度)


※あくまで私の主観によるものですので、参考程度にお考えください。


★★★*☆(3.5/5)


最後までお読みいただき、ありがとうございました!