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岡嶋二人『99%の誘拐』あらすじ・レビュー

こんにちは!イギリス在住読書ブロガーのゆず(@ybook21)です!

今回は、岡嶋二人さんの『99%の誘拐』という作品をご紹介します。



本の概要

・ISBN:4062747871
・出版年:2004年
・出版元:講談社文庫
・ジャンル:ミステリ、倒叙ミステリ、サスペンス
・ページ数:448ページ

あらすじ

末期ガンに冒された男が、病床で綴った手記を遺して生涯を終えた。そこには8年前、息子をさらわれた時の記憶が書かれていた。そして12年後、かつての事件に端を発する新たな誘拐が行われる。その犯行はコンピュータによって制御され、前代未聞の完全犯罪が幕を開ける。第10回吉川英治文学新人賞受賞作!(Amazonより引用)

 

感想

ちょっと古いお話なので、パソコン黎明期の人々の様子が面白いです。終盤は臨場感があって一気読みしました。さらわれてしまった兼介くんの解放の条件であるダイヤモンドをどこでどのように受け渡したのか、という点が面白かったです。

 

最初は少し長いかなと思ったのですが、警察とのやりとり、間宮さんが1つめの事件にどのように関わっていたのか、など事件の本筋以外でも興味深い伏線が引かれていて、それもまた物語に深みを持たせていました。

 

5段階評価(おすすめ度)

※あくまで私の主観によるものですので、参考程度にお考えください。


★★★☆☆(3/5)


最後までお読みいただき、ありがとうございました!