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Jørn Lier Horst "A Question of Guilt (William Wisting #15)" あらすじ・レビュー【洋書・北欧ミステリ】

こんにちは!イギリス在住ブロガーのゆず(@ybook21)です!

今回は、Jørn Lier Horstさんの"A Question of Guilt (William Wisting #15)" という作品をご紹介します。

 

作品概要
著者について

Jørn Lier Horst
ノルウェー警察の元捜査主任。2004年に作家としてデビューし、現在は北欧を代表する犯罪作家の一人とされる。
ウィリアム・ウィスティング主任警部を主人公にした推理小説のシリーズでは、刑事事件がどのように捜査され、それが公私を問わず関係者にどのような影響を与えるかを、詳細かつ本格的に描いている。

 

本の概要

・出版年:2020年
・出版元:Penguin
・ジャンル:ミステリ、クライムフィクション、北欧、警察小説
・ページ数:393ページ
・シリーズ:William Wisting #15

 

あらすじ

1999年、17歳のトーン・ヴァターランドが仕事帰りに殺された。有罪を勝ち取ろうと躍起になった警察は、これを公然の事件とみなし、恋人のダニー・モムラックを殺人容疑で送検した。


しかし20年後、ウィリアム・ウィスティングは不可解な手紙を受け取る。それは、トーンの死で有罪判決を受けたのは間違った男で、真犯人はまだ捕まっていないというものだった。


ウィスティングは、この手紙の差出人を探し出し、内容を解読し、再び事件が起こる前に真犯人を捕まえなければならないという、恐ろしい時間との戦いに巻き込まれる。

 

感想

初めて読んだ作家さんでしたが、とても面白かったです。これからも注目していきたい作家さんの一人になりました。ご本人も元ノルウェー警察の警察官ということで、警察内部のやり取りやジャーナリストとの関係性、捜査が上手くいかないことなども含めて、リアリティーがあるなと思いました。

 

主人公の娘や孫といったプライベートな部分も描かれていますが、そこに比重が置かれすぎていない点も好感が持てました。全体としてすっきりとしていて、無駄がないなと感じました。

 

最後の終わり方、事件の閉め方はちょっと好き嫌いが分かれるかなと思いましたが、とある事件で家庭での使用電力がカギとなる点が個人的にはとても面白かったです。

 

5段階評価(おすすめ度)

※あくまで私の主観によるものですので、参考程度にお考えください。

 

★★★★☆(4/5)

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!