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Alex Finlay "Every Last Fear" あらすじ・レビュー【洋書ミステリ・スリラー】

こんにちは!イギリス在住ブロガーのゆず(@ybook21)です!

今回はAlex Finlayさんの"Every Last Fear" という作品をご紹介します。

 

作品概要
著者について

アレックス・フィンレイ
2021年に大ブレイクした小説『EVERY LAST FEAR』の著者。ワシントンDCとバージニア州在住。

 

本の概要

・ISBN:9781250268822
・出版年:2021年
・出版元:Minotaur Books
・ジャンル:ミステリ・スリラー
・ページ数:368ページ

 

あらすじ

ニューヨーク大学の学生マット・パインが夜遅くまでパーティーを楽しみ、寮の部屋に戻ったとき、悲惨なニュースが飛び込んできた。メキシコで休暇を過ごしていた彼の家族(母親、父親、弟と妹)が、ガス漏れによる死体で発見されたというのだ。地元警察は事故だと主張するが、FBIと国務省は確信が持てない様子で、その理由をマットには語ろうとしない――。

 

感想

アレックス・フィンレイさんの作品は以前読んだことがあると思っていたのですが、しっかり過去の読書記録を遡ってみたら、今回が初めてでした。期待以上の作品でした!

 

物語の長さもちょうどよく、テンポや話の進み具合も飽きがこなかったです。個人的には若干登場人物が多いかなと思ったのですが、最終的には納得する展開でした。様々なキャラクターの視点で物語が描かれるのですが、それぞれの苦しみ・かすかな希望・過去との向き合い方などがよく伝わってきて、一人ひとりをより深く理解・共感できるようになっていたと思います。

 

物語のカギとなる部分なので詳しくは書きませんが、日本人であれば恐らくほとんどの人が知っているであろうことがアメリカ(私の経験上、恐らくイギリスも)ではあまり知っている人がいない、それを知っていることが一般的ではないのかなと思うもので、それも興味深かったです。

 

5段階評価(おすすめ度)

※あくまで私の主観によるものですので、参考程度にお考えください。

 

★★★★☆(4/5)

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!