雲川ゆずの本棚

本のレビューやおすすめ本紹介、イギリス生活の記事を書いています!

Parini Shroff "The Bandit Queens" あらすじ・レビュー【洋書・現代フィクション】

こんにちは!イギリス在住ブロガーのゆず(@ybook21)です!

今回は、Parini Shroffさんの"The Bandit Queens" という作品をご紹介します。



本の概要

・ISBN:9780593498958
・出版年:2023年
・出版元:Ballantine Books
・ジャンル:現代フィクション
・ページ数:352ページ

 

あらすじ

ギータのダメ夫は5年前に失踪した。彼女は夫を殺していないが、どんなに抗議しても、誰もが彼女が犯人だと思っている。

 

しかし彼女はすぐに、"自作自演"の未亡人として知られることには意外な特典があることを知る。誰も彼女に干渉せず、誰も彼女を脅さず、誰も彼女を支配しようとしない。村の他の女性たちも、自分たちのダメ夫を追い払うために彼女の助けを求め始めた。

 

感想

興味深い作品でした。私のインドに関する知識は世界史で習った程度で、かなり浅いものですが、カースト制度や女性の置かれている厳しい立場(慣習・制度によるもの)、を改めて知ることができました。

 

目をそむけたくなるような描写も(多くはないものの)ありながら、それでも強く生きる女性たちの姿が印象的でした。女性たちがどのように団結し、家父長制やジェンダー/人種/カースト差別の障害を乗り越えていくのかが時にユーモアを交えながら描かれていました。

 

5段階評価(おすすめ度)

※あくまで私の主観によるものですので、参考程度にお考えください。

 

★★★★☆(4/5)

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!