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Alex Pavesi(アレックス・パヴェージ)“Eight Detectives" あらすじ・感想

こんにちは!

今回は、Alex Pavesi(アレックス・パヴェージ)さんの“Eight Detectives" という作品をご紹介します。

 

日本語翻訳版 アレックス・パヴェージ『第八の探偵』はこちら↓

 

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作品概要
著者について

アレックス・パヴェージ

アレックス・パヴェージは、ロンドンに住み、フルタイムで執筆活動を行っています。ソフトウェア・エンジニアとして働いていましたが、数学を博士課程まで学び、その間、書店員としてもアルバイトをしていました。『Eight Detectives』は彼のデビュー作です。

 

本の概要


・ISBN:978-0241433560
・出版年:2020年
・出版元:Michael Joseph 
・ジャンル:ミステリ、サスペンス
・ページ数: 352ページ(ハードカバー)
・英語の難易度、特徴:全体としてそれほど難しい表現はありませんが、少し数学用語が出てきます。また、作中作は設定がやや古い(20世紀)です。
・テーマ、キーワード:箱入れ構造、作中作、ミステリ、過去の事件、サスペンス、作家と編集者
・おすすめする人:ミステリ好き、普通のミステリには飽きてしまった方など

 

 

あらすじ

すべての殺人ミステリーは、シンプルなルールに従っている。犯罪小説の著者であり、数学の教授でもあるグラント・マカリスターは、かつて、座りながらにしてそのすべてを解明したことがある。

しかし、それは30年前の話で、今は地中海の静かな島で隠遁生活を送っている。そんな彼の前に、鋭く野心的な編集者ジュリア・ハートが現れた。彼の初期の作品が再出版されることになり、二人は一緒に昔の物語を見直さなければならなくなった。自分の過去から目を背けている作家と、それを理解しようとしている編集者。

しかし、ジュリアは読んでいるうちに、物語の中に意味のないものがあることに気づき、不安になる。それは、30年間未解決だった実際の殺人事件を参照しているような複雑な手掛かりだ。

ジュリアは答えを知りたければ、危険なほど賢い敵との知恵比べに勝利しなければならないとわかった。しかし、彼女は慎重に行動しなければならない。彼女は謎があることは知っているが、すでに殺人があったことにはまだ気づいていないのだから……。

 

感想

この本は、多くのミステリ作家がおすすめしていて、ぜひ読んでみたいと思っていた作品の一つです。期待が大きかった分、失礼ながら、最初は「これって本当におもしろいのかなあ」と半信半疑でした。やや煮え切らない短編がすぐ終わり、その後作家と編集者の会話になる。作中作の意味が最初はわかっていませんでした。しかし、読んでいくうちにどんどん良くなっていき、どんどん惹かれていきました!よく構成が練られていて、独創的だなと感じました。作中作は、アガサ・クリスティ作品を彷彿とさせる雰囲気がありました。黄金時代の殺人ミステリーが好きな人にはたまらない作品だと思います。

この小説の中では、見かけ通りのことはほとんどなく、最後3分の1には、数多くのひねりがあり、この本のテーマをうまく説明する結末が待っています。

 

 

一言キャッチフレーズ

最後にして最大の謎に、あなたはきっと驚愕する


5段階評価(おすすめ度)


※あくまで私の主観によるものですので、参考程度にお考えください。


★★★★★(5/5)


最後までお読みいただき、ありがとうございました!