雲川ゆずの本棚

本のレビューやおすすめ本紹介、イギリス生活の記事を書いています!

Gillian McAllister "Just another missing person" あらすじ・レビュー【洋書ミステリ・スリラー・サスペンス】

こんにちは!イギリス在住ブロガーのゆず(@ybook21)です!

今回は、Gillian McAllisterさんの "Just another missing person" という作品をご紹介します。

 

作品概要
著者について

ジリアン・マカリスター
イギリスのサンデー・タイムズ紙のベストセラー作家です。デビュー作『Everything But The Truth』(2017年)は、サンデー・タイムズ紙のベストセラーリストで6位を記録し、人間関係における信頼のテーマを扱っています。

 

本の概要

・ISBN:9780063252394
・出版年:2023年
・出版元:William Morrow
・ジャンル:ミステリ・スリラー・サスペンス
・ページ数:384ページ

 

あらすじ

22歳のオリビアが行方不明になって1日。彼女が最後に目撃されたのは、行き止まりの路地に入っていくところだった。そしてそこから二度と出てこなかった。

 

オリビアの捜索を指揮する刑事ジュリアは、何が起こるかわかっているつもりだった。絶望的なオリビアの家族、刻々と迫る時間、夫と娘から離れる長い時間。しかし彼女は、この事件がどれほど自分にとって身近なものになるのか見当もつかなかった。

 

というのも、失踪事件の中心人物である犯人は、彼女が予想だにしなかった何かを持っているからだ。彼の武器は銃でもナイフでもない。ジュリアの秘密だった。

 

感想

読み始めてそれほど時間が経たないうちに、この作品は単なる警察小説でも、単なるスリラーでもないことがわかりました。とても複雑な構成・展開であり、次に物語がどこに行くのかわからないような面白さがありました。

 

刑事ジュリアが抱える葛藤(家族を守るか、真実を追うか)がとてもよく描かれていて、読みながら、いかに警察が色々な意味での危険と隣り合わせなのかということを感じていました。危険な犯人を逮捕するときにケガをするとか、それはもちろんそうなのですが、それ以外にも、たくさん。

 

複雑なプロットではありましたが、最後の方は意外とあっさり終わりました。テンポもちょうどよかったです。

 

5段階評価(おすすめ度)

※あくまで私の主観によるものですので、参考程度にお考えください。

 

★★★★☆(4/5)

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!