こんにちは!
今回は、Brandon Sanderson(ブランドン・サンダースン)さんの “The Well of Ascension(Mistborn #2)” という作品をご紹介します。
作品概要
著者について
ブランドン・サンダースン
1975年にネブラスカ州リンカーンで生まれました。ファンタジー、SF、スリラーなど、幻想的な物語を主に書いています。受賞資格が二年しかないジョン・W・キャンベル新人賞に、二年ともノミネートされた経歴を持っています。現在、妻と子どもたちと一緒にユタ州に住んでおり、大学でクリエイティブライティングも教えています。
本の概要
・ジャンル:ファンタジー、ヒストリカルファンタジー
・シリーズ:ミスとボーンシリーズ #2
・英語の難易度、特徴:全体としてボリュームが多いです。地の文も多めです。
・テーマ、キーワード:ファンタジー、異世界、戦い
あらすじ
不可能なことが起こったーー。ロード・ルーラーは死んだ...そして敗北した……はずだった。しかし 勝利の黒幕であるケルシアーも同様だ。
世界を再建するという大仕事は、彼の弟子のヴィンに託された。かつては路上生活者だったヴィンは、今ではこの地で最も強力なミストボーンとなっている。
彼女にとって心配なことに、ヴィンは新しい宗教の中心となっており、彼女は激しい不安を抱えている。さらに心配なのは、主君が死んでからミストが予測不能になっていることと、蒸気のような存在がヴィンにつきまとっていることだ。
ルサデルの包囲戦が激化するなか、古代の伝説である「The Well of Ascension」が唯一の希望の光を提供している。しかし、それがどこにあるのか、何ができるのか、ヴィンを含め、誰も知らない...。
感想
サンダーソンのミストボーンシリーズの第二作目のこちら。物語は、第一作目の終了後すぐの時点から始まります。ロードルーラーはヴィンの手によって死んで、エレンドは現在ルサデルの王になりましたが、支配するために準民主主義評議会を設立しました。
3部作の2冊目は、シリーズが大きくなり始める前の話なので、作者にとって難しいと思いますが、サンダーソンの語り口は、ペースや物語の焦点がThe Final Empireと非常に異なっていたとしても、トラブルの兆候なしに物語を進めていきます。
最初の小説のような壮大なストーリーラインを避けて、サンダーソンは代わりに、彼が落ち着いた視線で支配し、支配していた帝国が崩壊したことによって引き起こされた政治的な混乱に焦点を当てています。 サンダーソンは、同じことを繰り返すのではなく、ロードルーラーがいなくなった後の世界に何が起こるのかを描いていました。 そして、「彼らはみんな幸せに暮らしていた」というよりは、「勇敢な反乱軍の同盟」のために、物事は悪い方へ悪い方へと進んでいくように描いています。
主人公ではありますが、ヴィンはもはや物語における唯一の焦点ではなく、エレンドやテリズマン、そして私のお気に入りである、カンドラのシェイプシフターと物語の空間を共有しています。
一部の読者にとっては、この分割焦点へのシフトは、特に彼らがヴィンに大きな愛着を持っていた場合は、それらの楽しみを奪ってしまうかもしれません。 しかし、1冊目では、ストリートキッズから非常に強力で有能なミストボーンになるまでの道のりは、その点ではあまり先が見えなかったので、能力よりも彼女のキャラクターとしての成長に焦点を当てた変化は、歓迎すべき展開だと思いました。
一言キャッチフレーズ
ヴィンとエレンドを待ち受けているものは……
5段階評価(おすすめ度)
※あくまで私の主観によるものですので、参考程度にお考えください。
★★★*☆☆(3.5/5)
最後までお読みいただき、ありがとうございました!