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今野敏『審議官―隠蔽捜査〈9.5〉』あらすじ・レビュー

こんにちは!イギリス在住読書ブロガーのゆず(@ybook21)です!

今回は今野敏さんの『審議官―隠蔽捜査〈9.5〉』という作品をご紹介します。

 


本の概要

・ISBN:978-4-10-300262-8
・出版年:2023年
・出版元:新潮社
・ジャンル:警察小説
・ページ数:287ページ
・シリーズ:隠蔽捜査9.5

 

あらすじ

米軍から特別捜査官を迎えた件で、警察庁に呼び出された竜崎伸也。審議官からの追及に、竜崎が取った行動とは――(表題作)。竜崎の周囲で日々まき起こる、本編では描かれなかった9つの物語。家族や大森署、神奈川県警の面々など名脇役も活躍する、大人気シリーズ待望のスピンオフ。本書のための特別書き下しも収録!

新潮社HPより引用)

 

感想

今野敏さんの隠蔽捜査シリーズは、(順番がバラバラではあるものの)いくつか読んでことがあるのですが、今回は短編集でさらに読みやすかったです。竜崎さんの異動前後の話が中心で、竜崎さんがいなくなった後の大森署でもやはり彼が頼りにされていることなどは微笑ましくも思えました。

 

また、冴子、美沙、邦彦という竜崎さんの家族にそれぞれ焦点が当てられる作品があり、どれも警察官の家族らしくて面白かったです。「やばい」と思っても、冷静にいることが大事なんだなと思いました。でも、警察官が家族でない限り(もしくは自身が専門知識を持っていない限り)、焦ってしまうよなあとも。

 

面白かったです。ぜひ読んでみてください!

 

5段階評価(おすすめ度)

※あくまで私の主観によるものですので、参考程度にお考えください。

 

★★★★☆(4/5)

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!