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Cameron Ward "A Stranger on Board" あらすじ・レビュー【洋書ミステリ・サスペンス】

こんにちは!イギリス在住読書ブロガーのゆず(@ybook21)です!

今回は、Cameron Wardさんの"A Stranger on Board" という作品をご紹介します。

 

作品概要
著者について

キャメロン・ワード
教師と編集者の間に生まれ、本だらけの家で育つという幸運に恵まれた。哲学を専攻し、ITの専門的なバックグラウンドを持つ彼は、出版と公的セクターの両方で働いてきた。趣味はビーチウォーク、パドルボード、スーパーヨットの盗み見。現在、チチェスターに住んでいる。

 

本の概要

・ISBN:9781405951159
・出版年:2022年
・出版元:Penguin Michael Joseph UK
・ジャンル:スリラー、ミステリ、フィクション
・ページ数:400ページ(ペーパーバック)

 

あらすじ

一生に一度のチャンス。豪華なスーパーヨット。そして、殺人鬼は一人ずつ殺していく......。

 

元海兵隊員のサラ・フレンチは、船上警備員として豪華なスーパーヨットに乗り込み、自分の人生とキャリアを軌道に乗せようと躍起になっている。水晶のような海に囲まれたヨットは、人生をやり直すのに最適な場所のように思えた。

 

しかし、外洋に出るにつれ、乗組員たちの間に緊張が走る。そして、ある人物が行方不明になったとき、サラは恐ろしいことに気がつく。乗組員のひとりが殺人者である。全員が容疑者なのだ。

 

他の乗客を守るため、サラは犯人の正体を突き止め、船を無事に岸に戻さなければならない。しかし、水平線には嵐が迫っており、全員が生きて帰れるとは限らない......。

 

感想

初めて読む作家さんでしたが、面白かったです!船(正確にはスーパーヨットですが)が舞台であり、色々なトラブルがあり、タイタニックの映画を思い出しながら読んでいました。また、どんどん乗組員たちが消えていく、というのはアガサクリスティー作品のような雰囲気も感じました。

 

元海兵隊員の主人公がとにかくかっこよかったです。サラはこの船に乗るのは初めてにも関わらず、そして彼女の過去のトラウマにも関わらず、起こるトラブルに冷静に対処していて、それは周りの信頼も得られるよな~と思いました。

 

元々船は苦手なので、船旅に出ることは今後もほぼないでしょうし、ましてや乗組員になるということはないと思いますが、一人でもサラのような人がいたら安心だろうなと。

 

緊張感があり、また色々な謎が解けていく過程が面白かったです。どんな事情があるにせよ、やっぱり安全第一ですよね。

 

5段階評価(おすすめ度)

※あくまで私の主観によるものですので、参考程度にお考えください。

 

★★★★☆(4/5)

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!