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Colin Dexter “The Jewel that Was Ours” あらすじ・レビュー【洋書ミステリ・警察小説】

こんにちは!イギリス在住読書ブロガーのゆず(@ybook21)です!

今回は、Colin Dexter “The Jewel that Was Ours” という作品をご紹介します。


作品概要
著者について

コリン・デクスター

「モース警部」の小説で知られるイギリスの犯罪作家である。2000年、文学への貢献が認められ、大英帝国勲章オフィシエを授与された。

 

本の概要


・ISBN:0804109818
・出版年:1993年(初版は1991年)
・出版元:Ivy Books
・ジャンル:ミステリ、警察小説
・ページ数:241ページ(ペーパーバック)
・シリーズ:Inspector Morse #9

 

あらすじ

あまりに単純な事件なので、モースは注意を払う必要がないと判断した。

裕福な年配のアメリカ人旅行者が、オックスフォードの豪華なランドルフ・ホテルの部屋で心臓発作を起こした。この女性のハンドバッグには、亡き夫がすぐそばのアシュモレアン博物館に遺贈した高価な宝石「ウォルバーコートの舌」が入っていたのだが、現場から失われていた。モースはホテルのバーで考え、酒を飲み、解決はすぐそこにあると確信するが、いくつもの矛盾した話や疑わしい行動が彼を納得させない......。

 

感想

これまでのシリーズのなかでも長めの作品でした。
ミステリや事件解決の要素に加えて、イギリスの歴史、特にオックスフォードの歴史や学問などに興味がある人は楽しめると思います。また、名前に隠れた秘密が明らかになる場面も面白かったです。

そして、タイトルの本当の意味(だと私が思ったこと)もちょっと切ないなと思いました。

これが当事者目線で描かれていたら、きっと立派な心理スリラー作品にもなっただろうと。

 

5段階評価(おすすめ度)

※あくまで私の主観によるものですので、参考程度にお考えください。


★★★★☆(4/5)


最後までお読みいただき、ありがとうございました!