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Elizabeth Day “Magpie” あらすじ・レビュー【洋書心理スリラー】

こんにちは!イギリス在住読書ブロガーのゆず(@ybook21)です!

今回は、Elizabeth Dayさんの “Magpie”という作品をご紹介します。

 

 

作品概要
著者について

エリザベス・デイ

イギリスのジャーナリスト、放送作家、小説家である。2007年から2016年まで「The Observer」の特集記事を担当し、4冊の小説を執筆している。

 

本の概要

・ISBN:9781982187606
・出版年:2022年
・出版元: Simon Schuster 
・ジャンル:心理スリラー、サスペンス
・ページ数:336ページ

 

あらすじ

マリサとジェイクは完璧なカップルであり、新しい下宿人であるケイトは完璧なルームメイトである。しかし、完璧な人間などいない。確かに、ケイトは個人の境界線をあまり気にしないようだし、時折ジェイクに過剰に馴れ馴れしくすることもあるが、マリサはそれを気にしていない。ケイトはもうすぐいなくなり、彼女とジェイク、そして未来の赤ちゃんの3人だけになる。

 

ケイトの正体を探ろうとするあまり、マリサは完璧なロマンス、完璧な家族、完璧な自分という、これまで努力してきたものをすべて壊してしまうかもしれない。ジェイクは、マリサが作り上げたもの、そして彼女が失いそうなものの半分も知らない。

 

感想

エリザベス・デイさんの作品を読むのは今回が初めてでしたが、とても楽しめました。
読者を驚かせるアイデアと、それを上手く魅せる構成力の高さに驚きました。

 

不妊症や不妊治療に対する希望と心の傷を抱えながら、夫婦が切実に望む赤ちゃんのために選択肢を増やしていく過程がうまく描かれていると感じました。

 

物語は、最初のほうはマリサの視点で描かれ、その後、別の視点に変わり、物語が大きく展開していきます。どちらの視点も楽しめました。少しラストが予定調和的かな(それまでの展開が良かっただけに)と感じたのと、この別の視点にした意味・謎が解けたあとのマリサがもう少し丁寧に描かれていたら良かったなと思いました。

 

5段階評価(おすすめ度)

※あくまで私の主観によるものですので、参考程度にお考えください。

 

★★★★☆(4/5)

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!