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Gilly Macmillan "Odd Child Out(Jim Clemo #2)" あらすじ・レビュー【洋書】

こんにちは!イギリス在住ブロガーのゆず(@ybook21)です!

今回は、Gilly Macmillan "Odd Child Out(Jim Clemo #2)" という作品をご紹介します。


作品概要
著者について

ギリー・マクミラン
ニューヨーク・タイムズとサンデー・タイムズのベストセラー作家。彼女の本は20カ国以上の言語に翻訳されている。イギリス・ウィルトシャーのスウィンドンで育ち、北カリフォルニアにも住んでいた。ブリストル大学で美術史を学び、ロンドンのコートールド美術研究所で学ぶ。現在はブリストルに家族と住み、フルタイムで執筆活動を行っている。

 

本の概要

・ISBN:9780062476821
・出版年:2017年
・出版元:William Morrow Paperbacks
・ジャンル:ミステリ、心理スリラー
・ページ数:432ページ
・シリーズ:Jim Clemo #2

 

あらすじ

あなたは、愛する人のことをどれだけ知っているだろうか?

 

親友のノア・サンドラーとアブディ・マハドは、いつも切っても切れない仲だった。しかし、ノアがブリストルのフィーダー運河で意識を失って浮かんでいるところを発見されたとき、アブディは何が起こったのか誰にも話すことができなかった(あるいは話したくなかった)。

 

休暇から戻ったばかりのジム・クレモ刑事は、この不幸な事故を調査することになった。ノアはイギリス人であり、アブディはソマリア難民である。そして、ブリストルでは社会的緊張が急速に高まっている。

 

恐怖と怒りが渦巻く中、2つの家族が真実のために闘う。どこまでやればいいのか、どんな悪魔と向き合えばいいのか、どんな苦痛を味わえばいいのか、どちらもわからない。

 

感想

あらゆる要素が何層にも重なって、それがこの作品をとてもユニークなものにしていると感じました。ミステリや心理スリラー、サスペンス作品はこれまで何冊も読んでいますが、このような発見や気づきがあるからこそ、読むのをやめられないなと感じます。

 

事件が起き、ソマリア難民の少年に疑いがかかり、社会的に圧倒的に不利な状況になるのですが、ジムをはじめとした刑事たちが諦めないで細かな捜査をしてくれてよかったなと感じました。

 

最後に明らかになる事実は心に迫るものがあり、それでも、確かにずっと伏線は張られていたなと感じるような、納得感のあるものでした。シリーズ作品ということで、他の作品も読んでみたいなと思いました。

 

5段階評価(おすすめ度)

※あくまで私の主観によるものですので、参考程度にお考えください。

 

★★★★☆(4/5)

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!