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Sophie Hannah "Closed Casket(New Hercule Poirot Mysteries #2)" あらすじ・レビュー【洋書ミステリ】

こんにちは!イギリス在住ブロガーのゆず(@ybook21)です!

今回は、Sophie Hannahさんの "Closed Casket(New Hercule Poirot Mysteries #2)" という作品をご紹介します。

作品概要
著者について

ソフィー・ハナ
心理犯罪小説の国際的ベストセラー作家で、著作は世界27カ国で出版されている。
ソフィーの犯罪小説にはテレビドラマ化されているものも多い。

 

本の概要

・ISBN:9780008134099
・出版年:2016年
・出版元:Harper Collins
・ジャンル:ミステリ
・ページ数:384ページ(ハードカバー)
・シリーズ:New Hercule Poirot Mysteries #2

 

あらすじ

"私があなたに言おうとしていることは、衝撃的なことでしょう"

この言葉で、世界で最も愛されている児童文学作家の一人であるレディ・アセリンダ・プレイフォードは、遺言を託された弁護士を驚かせる。アイルランドの邸宅で開かれるパーティに招待客が集まるなか、プレイフォード夫人は2人の子どもに一銭も残さず、莫大な財産を余命数週間の病人に遺すことを決めたのだ。

 

プレイフォード夫人の訪問者の中には、ベルギーの名探偵エルキュール・ポワロとロンドン警視庁のエドワード・キャッチプール警部という見知らぬ人物がいた。ポワロはプレイフォード夫人が殺人を期待しているのではないかと疑い始める。しかし、なぜ彼女は殺人犯を挑発しようとするのか?そしてなぜ、ポアロの懸命の阻止にもかかわらず犯行が行われたとき、被害者の身元がまったく意味をなさないのか?

 

感想

面白かったです!アガサ・クリスティー好き・ポアロ好きの私としては文句なく星5だなと感じました。

 

最後まで犯人がわからず(みんなを一つの場所に集めてポアロが推理を披露していくスタイルも変わらず好きです)、衝撃の事実が明らかになるのですが、それも論理の飛躍などはまったくなく、確かに色々なところに伏線が張られていたなと納得させられるものでした。カギとなる部分をもう一度読み直したくなる、いい作品でした。

 

アガサ・クリスティーはもう亡くなってしまっているけれど、彼女の作品が残っていることはもちろん、彼女の残したキャラクターがまたこうして新しい作品に登場するというのが素敵だなと感じます。

 

5段階評価(おすすめ度)

※あくまで私の主観によるものですので、参考程度にお考えください。

 

★★★★★(5/5)

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!