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Jo Nesbo "Midnight Sun(Blood on Snow #2)" あらすじ・レビュー【洋書スリラー・サスペンス】

こんにちは!イギリス在住読書ブロガーのゆず(@ybook21)です!

今回は、Jo Nesboさんの "Midnight Sun(Blood on Snow #2)" という作品をご紹介します。

作品概要
著者について

ジョー・ネスボ
ノルウェーのベストセラー作家であり、ミュージシャンでもある。オスロで生まれ、モルデで育つ。主に探偵ハリー・ホールを題材にした犯罪小説で有名だが、2007年には初の児童書も発表している。

 

本の概要

・ISBN:9781448192472
・出版年:2015年
・出版元:Vintage Digital
・ジャンル:スリラー、サスペンス
・ページ数:224ページ
・シリーズ:Blood on Snow #2

 

あらすじ

ジョンは逃亡中である。オスロ最大の犯罪王、フィッシャーマンを裏切ったのだ。

 

ノルウェーの片隅、太陽が沈まないほど北にある山間の町へ逃げ込んだジョンは、地元のとある団体の中で聖域を見出すことを望む。荒野の羊飼いの小屋に身を潜めるジョンの前に立ちはだかるのは、死別した母親レアと幼い息子クヌートだけ。

 

レアはライフルを、クヌートは必要な物資を与えてくれるが、真夜中の太陽は徐々にジョンを狂気へと追いやっていく。そして、フィッシャーマンの手下が近づいてきていることを知る...…。

 

感想

まず『Midnight Sun(真夜中の太陽)』というタイトルが良いなと思いました。作品の舞台はノルウェーの北部。白夜という言葉がある通り、夜でも明るいのだろうなと想像しました。イギリスでも夏場は21時くらいまで明るいですが(地域により差はあると思います)、さすがに夜中まで明るいというのは経験したことがないので、どのような感覚なのだろうと気になります。

 

サスペンスやスリラーとしての緊張感というよりは、主人公が身をひそめる先での女性とその息子とのやりとりが微笑ましく、時に涙を誘うような場面もありました。そこで出会う人々との会話のなかには、人間の本質を突いているような言葉もちらほら。

 

サーミ文化にさらに興味を持つようになりました。調べてみたいと思います。

 

5段階評価(おすすめ度)

※あくまで私の主観によるものですので、参考程度にお考えください。

 

★★★★☆(4/5)

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!