こんにちは!イギリス在住読書ブロガーのゆず(@ybook21)です!
イギリスを代表する文学者を紹介していますが、今回はジョナサン・スウィフトについて取り上げてみたいと思います。名前こそ知らない方でも、恐らく彼の作品は聞いたことがあるはず。ぜひ、この記事でスウィフトについて知っていただけたら嬉しいです!
1.ジョナサン・スウィフトの生涯
幼少期
アイルランドの詩人、パンフレット発行者、風刺家であったジョナサン・スウィフト。作品こそ有名な彼ですが、その人生はそれほど明るいものではありませんでした。1667年11月30日、アイルランド・ダブリンに生まれた彼。両親の出自は決して悪くはなかったものの、父は病死、母は姉を連れて家出してしまいました。
青年期
ダブリンのトリニティ大学で教育を受けた彼は、卒業後混乱が続くアイルランドからイングランドへ向かいます。そこで政治家のウィリアム・テンプルに出会い、彼の秘書となります。そこで、文章の才能を磨き、文人としての礎を築いていきました。
文人としての活躍
テンプルの死後、スウィフトはダブリンに戻ります。そこで政治パンフレットを発表します。ずっと悩まされてきためまいがあり、晩年は精神障害にも苦しみました。1745年10月19日、スウィフトはこの世を去り、その財産の多くが精神病院の創設に充てられたといいます。
また、彼の肖像は1976年から発行されていたアイルランドの10ポンド紙幣に使用されていました。
ちなみに、彼が活躍した王政復古期 (1660年) から初期ハノーヴァー朝 (18世紀前半) は「オーガスタン時代」と呼ばれ、イギリス文学における隆盛期とみられています。同時代に活躍した小説家として有名なのは、「天才悪党」と称されたことでも有名なダニエル・デフォーが挙げられます。
2.ジョナサン・スウィフトのおすすめ作品
スウィフトの名前は知らなくても、こちらでご紹介する作品(特に1つめ)はほとんどの方がご存じなのではないでしょうか。
『ガリバー旅行記』
『樽物語』
3.ジョナサン・スウィフトの残した名言
スウィフトは、その生涯のなかで数々の名言を残しました。その中から、特に現代に生きる私たちにも示唆を与えてくれるのではないかと思うものを以下にご紹介します。
・賢者はその頭に金銭を有するも、その心に金銭を有せず。
・どんな大事件も、その起こりは大河の源のごとく些細なことに起因する。
・過去の過ちを認めるのを恥じてはならない。それは、昨日より今日のほうが賢くなった証なのだから。
以上です。この記事が、少しでもスウィフトやイギリス文学に興味を持つきっかけになれば嬉しいです!