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Sophie Hannah "The Mystery of Three Quarters(New Hercule Poirot Mysteries #3)" あらすじ・レビュー【洋書ミステリ】

こんにちは!イギリス在住ブロガーのゆず(@ybook21)です!

今回は。Sophie Hannahさんの "The Mystery of Three Quarters(New Hercule Poirot Mysteries #3)" という作品をご紹介します。

 

 

作品概要
著者について

ソフィー・ハナ
心理犯罪小説の国際的ベストセラー作家で、著作は世界27カ国で出版されている。
ソフィーの犯罪小説にはテレビドラマ化されているものも多い。

 

本の概要

・ISBN:9780062792341
・出版年:2018年
・出版元:William Morrow
・ジャンル:ミステリ、クライム
・ページ数:345ページ(ハードカバー)
・シリーズ:New Hercule Poirot Mysteries #3

 

あらすじ

世界で最も愛される探偵エルキュール・ポアロが、1930年のロンドンを舞台に、スタイリッシュで極悪非道なミステリーで帰ってきた。

 

エルキュール・ポアロが楽しい昼食会を終えて帰宅すると、玄関の外で怒った女性が待っていた。彼女はシルヴィア・ルールといい、なぜポアロが彼女を、聞いたことも会ったこともないバルナバ・パンディ殺害の容疑者として訴えたのかを知りたいという。

 

彼女はそのように非難されたことに激怒し、深いショックを受ける。ポアロも同様にショックを受ける。なぜなら、彼もまたバルナバ・パンディなど聞いたことがなく、問題の手紙など送っていないからだ。しかし、シルヴィアに自分の無実を納得させることはできず、彼女は怒りのあまり立ち去る。

 

家に入ると、ジョン・マックロッデンという男が待っていた。彼はその日の朝、ポアロからバルナバ・パンディ殺害の罪を問う手紙を受け取ったと言うのだ。

 

ポアロは、自分の名前でこの種の手紙があと何通送られてきたのだろうかと不思議に思う。誰が、何のために送ったのか?

 

さらに重要なことは、バルナバ・パンディとは何者なのか、彼は死んだのか、もしそうなら、彼は殺されたのか?そしてポアロは、さらに多くの命を危険にさらすことなく、その答えを見つけることができるのか?

 

感想

ソフィー・ハナさんの作品は読んだことがあったのですが、彼女のポアロ作品は読んだことがなかったので、期待して読みました。

 

アガサ・クリスティーは大好きで、何年も前に彼女の作品の多くを読みました。そのときは日本語翻訳版を読んでいましたが、そのときと同じようなワクワク感がありました。

 

このように、アガサ・クリスティーの生み出した大人気私立探偵、ポアロの作品を書くというのは本当に大変なことだと思います。もちろん誇らしいことでもあると思いますが……。人々のイメージもありますし、クリスティーの家族ももちろんいますし。

 

もちろん時代背景もアガサ・クリスティーのものと同じですので、タイプライターなどが出てきた(そして物語・事件のカギとなる)のが嬉しくなりました。携帯電話もSNSもないけれど、緻密な推理と細かな会話の中から真相を導き出していくポアロの様子は、読んでいてとても面白かったです。

 

5段階評価(おすすめ度)

※あくまで私の主観によるものですので、参考程度にお考えください。

 

★★★★★(5/5)

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!