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一穂 ミチ 『光のとこにいてね』 あらすじ・レビュー【本屋大賞ノミネート作品】

こんにちは!イギリス在住読書ブロガーのゆず(@ybook21)です!

今回は、一穂 ミチさんの 『光のとこにいてね』 という作品をご紹介します。

 

本の概要

・出版年:2022年
・出版元:文藝春秋
・ページ数:462ページ

あらすじ

――ほんの数回会った彼女が、人生の全部だった――

古びた団地の片隅で、彼女と出会った。彼女と私は、なにもかもが違った。着るものも食べるものも住む世界も。でもなぜか、彼女が笑うと、私も笑顔になれた。彼女が泣くと、私も悲しくなった。
彼女に惹かれたその日から、残酷な現実も平気だと思えた。ずっと一緒にはいられないと分かっていながら、一瞬の幸せが、永遠となることを祈った。
どうして彼女しかダメなんだろう。どうして彼女とじゃないと、私は幸せじゃないんだろう……。


――二人が出会った、たった一つの運命
切なくも美しい、四半世紀の物語――

(Amazonより引用)

 

感想

お名前は聞いたことがあったのですが、一穂さんの作品を読むのは初めてでした。本屋大賞ノミネート作品ということで、大絶賛されていました。流れるような展開と美しい文章で、するすると物語の世界に入っていくことができました。

 

心理描写ももちろん良かったですが、個人的には天気や風景、自然など、そういったものの描写がきれいだなと感じました。2人の女性の視点で交互に物語が進んでいきますが、彼女たちの心理描写のなかで天気の描写などが良いアクセントになっていたと思います。

 

愛の形、というにはやや淡いかなと私は思いましたが、親子関係や夫婦関係などもしっかりとテーマとして底を流れていた気がします。

 

5段階評価(おすすめ度)

※あくまで私の主観によるものですので、参考程度にお考えください。

 

★★★★☆(4/5)

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!