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鳴海章『刑事の柩 浅草機動捜査隊』あらすじ・レビュー

こんにちは!イギリス在住読書ブロガーのゆず(@ybook21)です!

今回は、鳴海章さんの『刑事の柩 浅草機動捜査隊』という作品をご紹介します。

 


本の概要

・ISBN:978-4-408-55137-1 
・出版年:2013年
・出版元:実業之日本社文庫
・ジャンル:警察小説
・ページ数:384ページ
・シリーズ:浅草機動捜査隊 #3

 

あらすじ

少女の身に猟奇殺人の影が…ベテラン刑事の命懸けの捜索!

 

機動捜査隊浅草分駐所のベテラン刑事・辰見悟郎は、かつて捜査を担当した殺人事件の被害者の娘・大川亜由香から相談を受ける。殺人事件の被害者・大川真知子は元吉原のソープ嬢で、辰見とは二十年近く前に知り合い、たがいに淡い恋愛感情を抱いていたが、三年前に浅草で絞殺死体となって発見された。その時中学生だった娘の亜由香は現在高校二年生。伯父と富山県魚津での生活を始めていたが、東京にやってきて、友人が誰かにつきまとわれているのだと辰見に語る。

 

しかし、その内容はあいまいで、亜由香は何かを隠しているのではないかと辰見は直感する。やがて、富山県内で起きていた、連続猟奇殺人の報道を見た辰見は胸騒ぎを感じて、富山に向うが……! 今一番熱い街・浅草を舞台に、機動捜査隊刑事の奮闘を描く! 「マリアの骨」「月下天誅」に続く、大人気警察小説シリーズ第三弾。待望の書き下ろし!

実業之日本社HPより引用)

 

感想

展開がわかりやすく、読みやすくて、一気に最後まで読み終えました。
シリーズもので、以前の作品とリンクする部分があるので、順番に読めばよかったなと思いました(もちろん単独で読んでも十分楽しめますが)。

 

警察の捜査セオリーのようなものを超えて行動する辰巳さん。過去の事件の被害者の娘という少女を守りたいという強い気持ちからの行動ですが、すごいなと思いました。事件関係者はなかなか交換が持てる人物はいませんでしたが、辰巳さんの優しさや思いやりがところどころにじみ出ていて良かったです。

 

5段階評価(おすすめ度)

※あくまで私の主観によるものですので、参考程度にお考えください。

 

★★★★☆(4/5)

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!