こんにちは!イギリス在住読書ブロガーのゆず(@ybook21)です!
今回は、堂場瞬一さんの『宴の前』という作品をご紹介します。
本の概要
・ISBN:4087754448
・出版年:2018年
・出版元:集英社
・ジャンル:ミステリ・サスペンス・ハードボイルド、一般フィクション
・ページ数:384ページ
あらすじ
現職知事の後継者が、選挙告示前に急死。後継候補を巡る争いに、突然名乗りを上げたオリンピックメダリスト、地元フィクサーや現職知事のスキャンダルを追う記者の思惑が交錯する。これまで四期連続当選してきた現職県知事・安川(76歳)は、今期限りでの引退を決める。後任については副知事の白井に任せるということで内々に話がまとまっていた。しかし、選挙告示の2ヶ月前に白井が急死し、次期知事候補は白紙に戻る。
一方その頃、地元出身でオリンピックメダリストの中司涼子(42歳)が、突如知事選への出馬を表明する。公約に「冬季オリンピックの招致」を打ち上げ、一気に有力候補に躍り出る。混沌とした様相はさらに加速し―。隠された利権、過度な忖度、県民性の謎…。圧倒的な権力を持つ「地方の王様」を決める熾烈な争い。選挙小説の新機軸!
感想
久しぶりに堂場さん作品を読みました。警察ものではなく選挙&新聞、ですが十分楽しめました。特に地方紙と県政(もっとダイレクトに言えば県知事)の関係性が面白かったです。
自分を守ること、会社を守ること、そのための手段は選ばない、なんて人はたくさんいるけれど、自分はそうではない・そうなりたくなり、と思うのはまだ世の中が分かっていないからなのかな、と。でも、何があっても最後までその信念を貫き通すことの正しさも信じていたいと思うのです。
5段階評価(おすすめ度)
※あくまで私の主観によるものですので、参考程度にお考えください。
★★★★☆(4/5)
最後までお読みいただき、ありがとうございました!