こんにちは!イギリス在住読書ブロガーのゆず(@ybook21)です!
今回は、M.J.Arlidgeさんの "All Fall Down(Helen Grace #9)" という作品をご紹介します。
作品概要
著者について
M.J.アーリッジ
過去にテレビ界で働き、ハイエンドのドラマ制作を専門としてきました。過去5年間、ITVでプライムタイムの連続ドラマを数多く制作し、現在はBBCで「The Last of the Mohicans」の大規模な映画化に取り組んでいます。
本の概要
・ASIN:B07YP78Y78
・出版年:2020年(初版は2018年)
・出版元:Orion
・ジャンル:警察小説、ミステリ
・ページ数:400ページ(Kindle版)
・シリーズ:Helen Grace #9
あらすじ
"あと1時間の命だーー"
電話で伝えられたのはその言葉だけだ。そして、電話は切られた。きっと、イタズラか、間違いか、番号違いか。
ヘレン・グレイス警部補は、殺人犯を追い続けた実績がある。しかし、この事件は、犯人が常に警察や被害者の一歩先をいっているように見える。
動機も手がかりもなく、この事件はただ恐怖だけが残るーー。
感想
素晴らしい作品でした!アーリッジさんの作品はこのヘレングレースシリーズの一つ前の作品を読んだことがあるのですが、今回も本当に完成度が高いなと感じました。
ページ数は多めですが、無駄に長いということはまったくなく、とても良いテンポで進んでいきました。物語としての厚みがしっかりあり、犯人の行動はもちろん許されるものではないけれど、動機については説得力のあるものでした(作者の書き方が本当にうまいです)。
ただ単にミステリとしての面白さだけでなく、人間としての倫理観なども読者に問いかけられているような気がしました。
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5段階評価(おすすめ度)
※あくまで私の主観によるものですので、参考程度にお考えください。
★★★★★(5/5)
最後までお読みいただき、ありがとうございました!