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Chris Whitaker "We Begin at the End" あらすじ・レビュー【洋書ミステリ】

こんにちは!イギリス在住ブロガーの雲川ゆずです!

今回は、Chris Whitakerさんの"We Begin at the End"という作品をご紹介します。

 

日本語翻訳はこちら↓

 

 

あらすじ

ダッチェス・デイ・ラドリーは13歳の自称アウトロー。ルールは他人のためにある。彼女は5歳の弟ロビンの熾烈な保護者であり、母親のスターは2人の子どもはおろか、自分の面倒も見れないシングルマザーである。

 

ウォークは、彼とスターが育ったカリフォルニアの海岸沿いの町を離れたことがない。警察署長になったとはいえ、数十年前に親友のヴィンセント・キングを刑務所送りにした証言をした古傷を癒そうとしている。そして彼は、ダッチェスと彼女の弟を守るため、奔走している。

 

そして30年後、ヴィンセントは釈放される。そしてダッチェスとウォークは、彼の復帰に伴うトラブルに立ち向かわなければならない。

 

感想

重厚な物語がゆっくりと進む展開でした。
登場人物はそれほど多くなく、しかし一人ひとりが「人間」であることを読者に痛いほど伝えてくれる作品でした。

 

悲惨な事件が起きるものの(しかも複数)、クライムフィクションやミステリといった枠を超えて、人間の希望や終わりと始まり、生き方などについても考えさせられる作品でした。日本語翻訳版も出ているようですので、気になる方はぜひ読んでみてください・

 

5段階評価(おすすめ度)

※あくまで私の主観によるものですので、参考程度にお考えください。

 

★★★★☆(4/5)

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!