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Dorothy Koomson “The Brighton Mermaid” あらすじ・レビュー【洋書・心理サスペンス】

こんにちは!イギリス在住読書ブロガーのゆず(@ybook21)です!

今回は、Dorothy Koomson “The Brighton Mermaid”という作品をご紹介します。


作品概要
著者について

ドロシー・クームソン

『That Girl From Nowhere』、『The Chocolate Run』、『The Woman He Loved Before』、『The Ice Cream Girls』、『My Best Friend's Girl』など、12の小説を執筆しています。『The Friend』の執筆中には、研究のために編み物とカクテルを作ることを始めました。

 

本の概要


・ISBN:178089600X
・出版年:2018年
・出版元:Century
・ジャンル:心理スリラー、サスペンス、ミステリ、警察捜査
・ページ数:496ページ(ハードカバー)

 

あらすじ

10代のネルとジュードは若い女性の死体を発見し、その女性はブライトン・マーメイドとして知られるようになる。その3週間後にジュードが姿を消したとき、ネルはまだ立ち直れないでいた。

25年後、ネルはブライトン・マーメイドの正体、そしてあの夏に親友に起こったことを突き止めるため、仕事を辞めざるを得なくなる。

しかし、ネルが真実に近づくにつれ、危険なことが起こり始める。彼女の一挙手一投足が誰かに監視されているようで、やがて彼女は自分の人生の中で本当に信頼できるのは誰なのか、と考え始める……。

 

感想

作者の作品を読むのは、”The Friend”以来2作目となります(”The Friend”の私のレビューはこちら)。The Friendと同様に、今作でもしっかりとミステリの中で社会問題を描いているところを尊敬します。496ページということで、重厚感がありました。もう少し物語のスピードやテンポ(特に前半)が速い方が個人的には好みなのですが、それでも衝撃の終盤を描くには、やはりすべて必要だったのかなと思います。

 

NellとMacyという姉妹の視点で語られ、時間軸も今と過去を行ったり来たりします。その過去というのもある一時だけではなく、様々なときが描かれていました。やや序盤は物語に入っていきにくい気がするのですが、ぜひ、気になった方は少し我慢して読んでみてください。きっとそれだけの価値のあるラストが待っています。

 

5段階評価(おすすめ度)


※あくまで私の主観によるものですので、参考程度にお考えください。


★★★★☆(4/5)


最後までお読みいただき、ありがとうございました!