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Lisa Gardner "Right Behind You(FBI Profiler Book 7)" あらすじ・レビュー【洋書】

こんにちは!イギリス在住ブロガーのゆず(@ybook21)です!

今回は、Lisa Gardnerさんの"Right Behind You(FBI Profiler Book 7)" という作品をご紹介します。


作品概要
著者について

リサ・ガードナー
ニューヨーク・タイムズ紙のNo.1ベストセラー犯罪小説家であるリサ・ガードナー。自称リサーチジャンキーの彼女は、警察の手続きや犯罪者の心理、歪んだプロットへの興味を活かして、ベストセラーのサスペンス小説を次々と生み出しています。最近では、危機に瀕した子どもたちやホームレス動物への支援活動が評価され、Silver Bullet Awardを受賞しました。

 

本の概要

・出版年:2017年
・出版元:Headline
・ジャンル:ミステリ、クライム
・ページ数:402ページ(Kindle版)
・シリーズ:FBI Profiler Book 7

 

あらすじ

13歳のシャーラ・ナッシュは、8年前に兄が初めて殺人を犯したのは、自分たちの命を守るためだったと知っている。

 

引退したFBIプロファイラー、ピアース・クインシーとその妻レイニー・コナーは、シャーラに安全な新しい生活を提供することを提案した。彼女は、これが幸せな人生を手に入れるためのチャンスだと必死に信じようとする。

 

そんな折、地元のコンビニで2人が殺害され、シャーラの兄が犯人であることが判明する。今、シャーラには主導権を握れるチャンスがある。命からがら逃げ出すか、それとも背後から迫ってくる危険に立ち向かうか。

 

感想

面白かったです!特に中盤から後半にかけて一見シンプルに見えた事件の裏にさまざまなものが隠れていることが明らかになるのが上手い作り方だなと感じました。

 

悲惨な事件の孤児の兄弟。それに兄弟がどのように関わったのか、忘れて次の人生を歩むべきなのか、それとも背負い続けるのか。血のつながりのある家族と、養子縁組で家族になった人たちと、その違いや意味は何なのだろうかと考えさせられました。途中に出てきた、「家族が信頼を築いていくのは時間がかかる。でも、それが壊れるのは一瞬だ(意訳)」というような文は核心をついていると感じました。

 

5段階評価(おすすめ度)

※あくまで私の主観によるものですので、参考程度にお考えください。

 

★★★★☆(4/5)

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!