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M.C. Beaton "Down the Hatch (Agatha Raisin #32)" あらすじ・レビュー【洋書コージーミステリ】

こんにちは!イギリス在住ブロガーのゆず(@ybook21)です!

今回はM.C. Beatonさんの"Down the Hatch (Agatha Raisin #32)" という作品をご紹介します。

 

作品概要
著者について

M.C.ビートン
AGATHA RAISINとHAMISH MACBETHの両シリーズ、および多くのリージェンシー・ロマンスで世界的にベストセラーとなった作家である。彼女の本は17ヶ国語に翻訳されている。彼女は、英国の図書館で常に最も多く借りられるの作家である。

本の概要

・ISBN:9781250816139
・出版年:2021年
・出版元:Minotaur Books
・ジャンル:コージーミステリ
・ページ数:240ページ(ハードカバー版)
・シリーズ:Agatha Raisin #32

 

あらすじ

私立探偵アガサ・レイジンは、最近パワーウォークを始めたばかりだ。昼休みにミレスター公園の小道を歩いていると、助けを求める声が聞こえてきた。急いで駆け寄ると、スウィンバーン夫妻という老夫婦が倒れており、足元には老人の死体が横たわっていた。

 

検死官が毒殺と断定したその男は、大酒飲みで悪名高い庭師のアドミラルと呼ばれていた。ウィルクス主任警部は、ラム酒瓶に保存されていた除草剤を飲んだことによる事故死と断定する。しかしアガサは、除草剤をラム酒と間違える人がいるとは思えなかった。

 

感想

今まで同シリーズを3作ほど読みましたが(もちろんもっとたくさんあるのは承知しています)、その中で一番読みやすく、すっきりした構成だったかなと思います。事件の軸からあまりずれることもなく、最後に色々なことが明らかになり、点と点がつながっていく感覚がありました。

 

私立探偵のアガサだからこそできること、だからこそ彼女の身に起きること、周囲との関係……。色々と楽しく読めました。

 

5段階評価(おすすめ度)

※あくまで私の主観によるものですので、参考程度にお考えください。

 

★★★★☆(4/5)

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!