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S.A. Cosby "Razorblade Tears" あらすじ・レビュー【洋書】

こんにちは!イギリス在住ブロガーの雲川ゆず(@ybook21)です!

今回は、S.A. Cosby "Razorblade Tears" という作品をご紹介します。

 

 

あらすじ

アイク・ランドルフは黒人で、彼が警官を前にして恐怖を感じるのは当然だ。

 

そんな彼が最後に聞いたのは、息子が殺され、彼の白人の夫デレクも殺されたという知らせだった。アイクは息子を完全に受け入れたことはなかったが、その喪失感に打ちのめされる。

 

デレクの父バディ・リーが息子がゲイであることを恥じていたのと同様に、デレクも父が犯罪者であることを恥じていた。しかし、バディ・リーはまだ裏社会に通じており、息子を殺した犯人を知りたがっていた。

 

アイクとバディ・リー、犯罪者の過去と死んだ息子への愛情以外にはほとんど共通点のない2人の前科者が、復讐への絶望的な欲望のために団結する。生前よりも死後の息子たちのために尽くそうとするアイクとバディ・リーは、息子たちを傷つけた者たちに復讐の雨を降らせながら、息子たちや互いに対する偏見と向き合うことになる。

 

感想

アメリカに住んだことがないため、報道などから得るイメージしかないのですが、この作品はアメリカの色々な側面を描いているなと感じました。


ハードボイルド小説のような荒々しさや人間のむき出しの感情、葛藤、苦悩。コスビーさんの作品はGoodreadsアワードにもよくノミネートされているので、それだけ多くの読者から支持を得ているという証拠だと感じます。

 

5段階評価(おすすめ度)

※あくまで私の主観によるものですので、参考程度にお考えください。

 

★★★★☆(4/5)

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!