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Sarah Vaughan "Reputation" あらすじ・レビュー【洋書サスペンス・法廷もの】

こんにちは!イギリス在住ブロガーのゆず(@ybook21)です!

今回は、Sarah Vaughanさんの "Reputation" という作品をご紹介します。

 


作品概要
著者について

サラ・ヴォーン
オックスフォード大学で英語を学び、ジャーナリストとなる。プレス・アソシエーションで研修を受けた後、ザ・ガーディアンで11年間、ニュース記者、健康特派員、政治特派員として働き、その後フリーランスとして小説を執筆。

 

本の概要

・ISBN:9781668000069
・出版年:2022年
・出版元:Atria/Emily Bestler Books
・ジャンル:スリラー、ミステリ、クライムフィクション、法廷もの、サスペンス
・ページ数:336ページ

 

あらすじ

政治家として、エマはキャリアのために多くを犠牲にしてきた。結婚や娘フローラとの関係も含めて。元教師である彼女は、スポットライトのまぶしさに不安を覚える。世間の注目を浴びながら仕事をしようとすると、それが無数の侮辱、脅迫、荒らしにつながる。女性として、彼女は自分の評判が金に値することを知っているが、政治家として、たった一度の不手際でそれが完全に崩れてしまうことを知ることになる。

 

14歳のフローラは、学校でも同じように厳しい教訓を学び、冷酷ないじめに遭遇する。別のティーンエイジャーが自ら命を絶ったとき、エマはネット上の虐待の影響から女性と少女を守る新法の制定を働きかける。エマとフローラは、自分たちの私生活が不愉快なほど交錯していることに気づく。エマの自宅で男の死体が発見されたのだ。自分の評判を守るために闘い、家族を何としても守ろうと決意するエマは、極限まで追い込まれていく。

 

感想

面白かったです!初めて読む作家さんでしたが、文章も読みやすい上に使われている単語や表現が洗練されているな~という印象を受けました。

 

私も住んでいる身として、イギリスの政治にはある程度興味を持っているつもりでしたが、MP(国会議員)がこれほど色々な攻撃をネット上で受けているということは想像以上でした。ネット上だけでなく、実際に攻撃されたりという事件も起きているので、人々と政治家との関わり方は難しくなっているのだろうと感じます。

 

そして、もう一つの大きなテーマが政治家とメディア(ジャーナリスト)との関係。政治家も上手くメディアを使えばそれは大きなメリットになると思いますが、諸刃の剣で、それが悪影響を及ぼす場合ももちろんあるんですよね。

 

また、中盤からはある事件に関連する法廷シーンがメインになるのですが、そちらも会話が多く、また一つ一つの状況や証拠について検察側の証人と弁護側の証人の話が面白かったです。本当に自分もその場にいるような感覚になり、被告は無罪なのか有罪なのか気になりました。

 

5段階評価(おすすめ度)

※あくまで私の主観によるものですので、参考程度にお考えください。

 

★★★★☆(4/5)

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!