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イギリス議会の歴史・制度・面白い慣習や使われる英語など

こんにちは!

 

EU離脱(ブレグジット)などで世界中から注目が集まるイギリス。
日本のニュース番組でも、イギリス議会で首相や議員が議論する様子を見ることもあると思います。


そこで今回は、歴史と伝統があるイギリス議会について、その制度や面白い慣習、またそれに関係する英単語などをご紹介します。

 

なお、この記事でご紹介する内容は、記事執筆時(2021年3月)のものです。できる限り情報は更新していくつもりですが、あらかじめご承知おきください。

 

 

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1.イギリス政治体制の概要

日本の政治体制と似ているため、日本人にとっては比較的理解しやすいかと思います。

政体

立憲君主制

元首

女王エリザベス二世陛下(1952年~)

政府

ジョンソン保守党内閣(2019年7月~)

直近をさかのぼると、メイ首相、キャメロン首相(いずれも保守党)などがいます。

 

2.歴史

ここからは、大まかなイギリス議会の歴史をご紹介します。

1215年:プランタジネット朝のジョン王により、大憲章(マグナ=カルタ)が出されたことが、近代的な議会の源流となる。

 1265年:モンフォール議会が開催される。これは、これまでの貴族・聖職者の代表者に加え、各州から2人ずつの騎士と、各都市から2人ずつの代表を参加させた。しかし、この制度は長続きしなかった。

 1295年:エドワード1世により模範議会が招集される。

 1330年代:エドワード3世のころ、上院・下院に分離されるようになる。

 1688年:名誉革命により、立憲君主制という政治体制、そしてイギリスの議会政治の原則が確立された。

 王政復古期(チャールズ2世):トーリ党、ホイッグ党が生まれる。

 19世紀以降、5度にわたる選挙法改正が行われ、次第に選挙権が拡大される。

 

3.制度

下院と上院の二院制

下院(庶民院)議席数:定数650議席、任期:5年(解散あり)

上院(貴族院)議席数:定数なし(2020年3月現在792議席、任期:なし(原則終身、聖職者は職にある期間)

なお、下院の優越が定められています。

 

下院の選挙制度

こちらも、日本の衆議院選挙制度と似ています。


・小選挙区単純多数代表制、全国650の選挙区にわかれる。
・有権者は18歳以上の英国民及び英連邦諸国民又はアイルランド共和国民で英国居住者
・被選挙権者は有権者と同じ。ただし、居住要件はない。
・投票方法は一人一票、秘密投票の原則となっている。

 

4.議長

イギリス議会の名物と言ったら、庶民院の議長が挙げられるのではないでしょうか。審議を采配し、議場の秩序(オーダー)を維持するのが議長の役目。ブレグジットの議論がなされていたときの議長・バーコウ氏のことは記憶にある方も多いのではないでしょうか?

バーコウ氏は、元アメリカ大統領のトランプ氏の訪英に反対する演説を行ったことでも有名です。

 

 

5.慣習

ここからは、イギリス議会のちょっと面白いトリビア的な慣習をご紹介します。

 

・下院議長が選出されると、引きずられて(手を引かれて)議長席まで連れていかれます(歴史上、7人の議長が君主によって処刑されました。ヘンリー8世は、3人の議長を処刑したことで知られています。このように、人気の立場ではないため、”引きずられるという”ジョークだそうです)。

 

・議場には、ソードラインと呼ばれる赤い線が2本引かれています。これは剣(ソード)の届かない距離(剣の2本分の長さ)になっていて、特段用事のない場合はソードラインを越えてはならない規則があります。

 

 

6.議会に関する英単語

ここでは、イギリス政治や議会のニュースでよく出てくる単語をご紹介します。

 

首相:Prime Minister (PM)

国会議員:Member of Parliament (MP)

上院:House of Lords

下院:House of Commons

賛成票:the ayes to the right

反対票:the noes to the left

 

 

 

以上です。

ざっくりとした説明になりましたが、少しでもこの記事がイギリスに興味のある方にとってお役に立てましたら幸いです!

 

イギリス英語に興味がある方は、以下の本やブログ記事もぜひお読みください^^

 

「ブレグジット」という激震:混迷するイギリス政治

 

イギリス政治システムの大原則

 

ybook.hatenablog.com

 

 

ybook.hatenablog.com

 

 

 

参考文献
※いずれも2021年3月9日最終閲覧。情報は変化する可能性がありますので、あらかじめご承知おきください。
・英国(グレートブリテン及び北アイルランド連合王国)基礎データ
https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/uk/data.html

・イギリスの議会制度
https://www.y-history.net/appendix/wh0603_2-015.html

・<評伝> 「オーダー!」のバーコウ英下院議長、貫いた独自路線
https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-49644316