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Stephanie Wrobel "This Might Hurt" あらすじ・レビュー【洋書心理スリラー・ミステリ】

こんにちは!イギリス在住ブロガーのゆず(@ybook21)です!

今回は、Stephanie Wrobelさんの "This Might Hurt" という作品をご紹介します。

 


作品概要
著者について

ステファニー・ウローベル
USAトゥデイと世界21カ国で販売されたベストセラー、Darling Rose Goldの著者で、エドガー賞の最優秀処女作にノミネートされた。シカゴで育ち、現在はロンドンに在住。

 

本の概要

・ISBN:9780593100080
・出版年:2022年
・出版元: Berkley
・ジャンル:心理スリラー・ミステリ
・ページ数:336ページ

 

あらすじ

ワイズウッドへようこそ。あなたが私たちの秘密を守ってくれるなら、私たちはあなたの秘密を守るでしょう。

 

メイン州沖のプライベートアイランドにあるワイズウッドのゲストは、6ヶ月間の滞在を約束する。その間、彼らはインターネットも電話も例外なく、世界との接触を禁じられる。しかし、この規則にはちゃんとした理由がある。ゲストが真の無恐怖を達成することに集中し、最大限の自己を発揮できるようにするためである。ナタリーはそれを悪い考えだと思ったが、キットは姉の皮肉にうんざりしていた。

 

半年後、ナタリーはワイズウッドのアカウントから、キットに隠していた秘密を暴露すると脅すようなメールを受け取る。パニックに陥ったナタリーは、妹に告白し、彼女を連れ帰るために急ぐ。

 

感想

不思議な世界観を持つ作品でした。物語の大きなテーマが怪しい団体ということもあったのだと思いますが、個人的にはなかなかその設定に入っていくのが難しく感じました。

 

筆者の伝えたいことは何となくつかめたものの、それをもう少し読者を引き付ける形の構成や語りだったらさらに良くなったかなと。もちろん、自分が書けと言われたら書けないので偉そうなことは言えませんが……。

 

この作品で面白いなと思ったのは、語り手の存在です。3人出てくるのですが、そのうちの1人が誰なのか理解できたとき、なるほどなと思いました。

 

5段階評価(おすすめ度)

※あくまで私の主観によるものですので、参考程度にお考えください。

 

★★★☆☆(3/5)

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!