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Tim Weaver "You Were Gone(David Raker #9)" あらすじ・レビュー【洋書サスペンス・ミステリ】

こんにちは!イギリス在住ブロガーのゆず(@ybook21)です!

今回は、Tim Weaverさんの"You Were Gone(David Raker #9)" という作品をご紹介します。

 


作品概要
著者について

ティム・ウィーバー
デイヴィッド・レイカーシリーズで知られるベストセラー作家。イギリス・バース在住。

 

本の概要

・ISBN:9780718189006
・出版年:2018年
・出版元:Michael Joseph
・ジャンル:サスペンス・ミステリ
・ページ数:496ページ
・シリーズ:David Raker #9

 

あらすじ

クリスマスの3日後、ある女性が警察署に入ってきた。彼女は身分証明書を持っておらず、ただ捜査官デイビッド・レイカーの名前が書かれた紙切れを持っていただけだった。彼女はレイカーが自分の夫であることを警官に告げた。

 

彼が署に現れたとき、レイカーは唖然とした。その女性は彼の妻にそっくりなのだ。彼女は2人の結婚生活、歴史、プライベートな会話まですべて知っている。ただひとつ問題がある: レイカーの妻は8年前に亡くなっていたのだ。

 

その女性は警察に、レイカーは衰弱していたと証言した。高名な医師が彼女の証言を裏付ける。そして最悪なことに、彼はやがて失踪事件の第一容疑者となる。

 

レイカーは2人の結婚生活を想像していたのだろうか?彼の妄想なのか?本当に彼が愛し、悲しんだ女性なのか?警察に追われるレイカーは、記憶も正気も人生も、すべてを失う前に真実を突き止めなければならない。

 

感想

ティム・ウィーバーさんのデイビッド・レイカーシリーズはこれまで #10、#11と読んできたのですが、今作はレイカー自身が事件の中心となるので、彼のプライベートな部分がよくわかって、さらに今後のシリーズが面白く読めるだろうなと感じました。

 

亡くなったはずの妻にそっくりの女性が現れ、自分(夫)は嘘をついていると証言される。警察も妻側に寄りかかりながら、ありえないとわかっていても自分の頭が変になっているのではと錯覚しそうになる。

 

個人的な事件のため、長さはありましたが読みやすく感じました。真相も納得のいくもので(相当ぞくっとしましたが)、こんな事件も起きる可能性はゼロとは言い切れないなと感じました。

 

5段階評価(おすすめ度)

※あくまで私の主観によるものですので、参考程度にお考えください。

 

★★★★☆(4/5)

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!