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イギリス移住のメリット・デメリット~国際結婚・留学・駐在など長期滞在~

こんにちは!イギリス在住ブロガーのゆず(@ybook21)です!

 

私は2019年の秋にイギリスに移住しました。まだまだ「イギリスにはしっかり慣れた!」「イギリスのことは何でも知っている!」とは言えませんが、数年間イギリスに住んだからこそ感じる、イギリス移住のメリットとデメリットをご紹介したいと思います。

 

※あくまで一個人の経験に基づく感想です。海外に移住することは人生の大きな決断だと思いますので、こちらの記事の内容だけですべてを判断せず、参考程度にお読みいただけますと幸いです。

 

以下、記事の内容の前提となる私の居住状況をご紹介します。

・ロンドン在住ではありません。イギリス北部の地方都市に住んでいます。
・イギリス人の夫と国際結婚をしています。
・移住後1年弱は賃貸で暮らし、現在は持ち家に住んでいます。
・仕事は、在宅フリーランスでWebライターや校正者、翻訳者として働いています。

 

1.イギリス移住のメリット

1-1. 気候や自然条件が比較的マイルド

地球温暖化の影響を受け、確かにイギリスでも夏場にかなり暑くなることがあります。しかし、ニュースなどで知る日本の猛暑に比べれば、まだ暮らしやすいかと思います。

 

また、確かに雨はよく降り、洪水のリスクはあります。しかし、地震・台風(暴風雨)・大雪のような危険は日本より少ないです。もちろん、自然なので起きる可能性がゼロとは言い切れませんが……。

 

加えて、夏は日が出ている時間が長いです。私はイギリス北部に住んでいますが、夏至の近くは日の出が5時前、日の入りが21時過ぎくらいです。個人的には夏場は部屋の明かりをつける必要がなく、電気代が冬と比べて安く抑えられているので助かります。

 

1-2. 英語以外の言語を覚えなくても良い

イギリスは英語圏ですので、英語以外の言語を覚えなくて良いこともメリットかと思います。日本にいる間にも、他の言語よりは英語は学びやすいと思いますし、またイギリス国内でも、イギリスを母語としない人向けのコースなどは多くあります。

 

1-3. 身近に緑がある

イギリスの地方の小さな町や村はもちろん、大都市でも大きな公園があったり、街中にも並木が見られるなど、身近に緑がたくさんあります。そのため、都市部に住んでいても緑に触れられる機会はあります。

 

1-4. 豊かな文化・芸術に触れられる

イギリスでは、美術館や博物館が無料であることも多いです(寄付用の箱が置いて場合もあります)。世界的にも有名な絵や展示を見ることもできます。大人はもちろん、お子さんがいる方もこの点は魅力的なのではないでしょうか。

 

1-5. 国民性が似ている面がある

日本人とイギリス人で、もちろん違いはありますが、国民性において似ている部分があります。例えば、物事をダイレクトに言わない傾向があります。

 

他にも、すれ違った人にあいさつをしたり(ただし急に距離を縮めようとはしない)、日常のいたるところで「ありがとう(Thank you)」「すみません(Sorry)」「お願いします(Please)」が聞こえるのもいいなと感じています。

 

 

2.イギリス移住のデメリット

2-1. 冬が長い

イギリスは海流の影響で、緯度が高い割にはそれほど寒くないと言われます。確かに、私はイギリス北部に住んでいますが、最高気温が氷点下になったことは経験がありません。

 

ただし、気温が低い期間が長いなと感じています。私が寒がりなのもあると思いますが、10月から翌年4月くらいまではしっかり厚手のコートを着ています。

 

また、冬場は日照時間が短いです。私の住む地域では日の出が8時過ぎ、日の入りが16時くらいになります。また日中も曇りや雨のことが多く、西高東低で冬にからっと晴れる関東地方出身の私には多少きついものがあります。日照時間の短さから、ビタミンD不足になる場合もあります。

 

2-2. 物価や生活費が高い

イギリスは物価が高いです。特に、この記事を書いている2023年8月時点では、円安がかなり進んでいるので、日本円でお仕事の報酬をもらっても、ポンド換算すると低いなあと思うこともあります。

 

また、家賃が高かったり、電気代やガス代が高いこともあります。色々な支援策はあるものの、収入とのバランスを考える必要があります。

 

2-3. 英語のなまり・アクセントが難しいことがある

イギリス英語というと、キレイで聞きやすいアクセントをイメージする方も多いかもしれません。しかし、地域によってはかなり聞き取りづらい場合もあります。私もまあまあアクセントが強いエリアに住んでいるので、普通の人が話しているのを聞き取れないこともあります(図書館、病院などの職員の方の話は聞き取れても、一般の方の話がわからないということも多々あります……)。

 

2-4. 公共サービス・インフラはちゃんとあるが質の面では疑問も

イギリス移住のメリットとしてしばしば挙げられるのが「無料で医療を受けられる(NHS)」というのがあります。もちろん私もNHSは良いと思っていますが、地域によっては予約がなかなか取れないこともあります。

 

また、イギリスではストライキもよく起きます。労働者の権利獲得のためには必要なことだと頭ではわかっていますが、医者・看護師・救急隊員・鉄道会社社員・空港職員・教員など、多くの職業でストライキが起きているため、社会に与える影響も大きいです。

 

電車の遅延も小さなものから大きなものまでしょっちゅうあり、また荷物が日本のように丁寧に配達されないこともあります。

 

2-5. ビザ申請費用が高い

イギリス移住するためにはビザを申請しなければなりません。どのビザカテゴリで申請するかにもよりますが、比較的費用は高いです。また、自分だけで申請するのが不安な方は弁護士やエージェントなどの助けを借りる場合もあるでしょう。その場合はその費用も加わります。

 

ちなみに私は現在、イギリスに配偶者ビザで滞在していますが、初回の申請(2019年)、延長の申請(2022年)を行いました。そして来年2024年には永住権の申請があります。その度にしっかりと申請費用を取られます。

 

日々の生活費に加え、日本への一時帰国なども考慮すると、厳しい話ですがやはり財政面での安定は非常に重要です。

 

3.イギリス移住に迷ったら

イギリスに移住するかどうか迷ったら、自分にとっての優先順位は何なのかを考えると良いのかなと個人的には思っています。

 

今回ご紹介したメリット・デメリットも表裏一体であることも多いです。

 

ご自身の状況と照らし合わせながら、じっくり考えてみてくださいね。

 

 

以上です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。私個人の経験に基づく考えですが、少しでも参考になりましたら幸いです。