雲川ゆずの本棚

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Ann Cleeves(アン・クリーブス) のプロフィール・著作一覧

こんにちは!イギリス在住読書ブロガーのゆず(@ybook21)です!

今回は、イギリスの国際的ベストセラー作家である、Ann Cleeves(アン・クリーブス)さんの著者プロフィールや作品一覧をご紹介します。

 

私がレビューを書いた作品については、ブログ記事も一緒にご紹介します。

 

 

1.著者プロフィール

アン・クリーブス
ヴェラ・スタンホープ警部補シリーズは、ノーサンバーランドを舞台に、彼女のパートナー、ジョー・アッシュワースとともに、愛される刑事が登場。アンのシェットランド・シリーズでは、ジミー・ペレス警部補が、神秘的で暗く美しいシェットランド諸島で捜査を行っている。 

 

2.作品一覧

アンソロジーは除いています。

Palmer-Jonesシリーズ

A Bird in the Hand (1986)    
Come Death And High Water (1988)    
Murder In Paradise (1988)    
A Prey To Murder (1989)    
Another Man's Poison (1992)    
Sea Fever (1993)    
The Mill On The Shore (1994)    
High Island Blues (1996)

 

Inspector Ramsayシリーズ

A Lesson In Dying (1990)    
A Day in the Death of Dorothea Cassidy (1992)    
Killjoy (1993)    
The Healers (1995)    
The Baby Snatcher  (1997)

 

Vera Stanhopeシリーズ

✓The Crow Trap     (1999)    
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✓Telling Tales     (2005)    

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✓Hidden Depths     (2007)  
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✓Silent Voices     (2010)
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✓The Glass Room     (2012)
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✓Harbour Street     (2014)  
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✓The Moth Catcher (2015)
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✓The Seagull (2017)    
私のブログ記事はこちら↓

 

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Frozen (2020)    
The Darkest Evening (2020)    
The Woman on the Island (2022)    
The Rising Tide (2022)    

 

Shetland Islandシリーズ

Raven Black     (2006)    
White Nights     (2008)    
✓Red Bones     (2009)    

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Blue Lightning     (2010)    
Dead Water     (2013)    
Thin Air     (2014)    
Too Good To Be True (2016)    
Cold Earth (2016)    
Wild Fire (2018)    

 

Shetland Islandノンフィクション

Shetland (2015)

 

Two Riversシリーズ

✓The Long Call (2019)    
✓The Heron's Cry (2021)

ybook.hatenablog.com


The Girls on the Shore (2022)

 

シリーズ以外

The Sleeping and the Dead (2001)    
Burial Of Ghosts (2003)

 

短編

Dreaming of Rain and Peter Lovesey     (2016)

 

 

A.A. Dhand "Streets of Darkness(Harry Virdee #1)" あらすじ・レビュー【洋書ミステリ・警察小説】

こんにちは!イギリス在住読書ブロガーのゆず(@ybook21)です!

今回は、A.A. Dhandさんの "Streets of Darkness(Harry Virdee #1)" という作品をご紹介します。

 

作品概要
著者について

A.A.ダーン
ブラッドフォードで育ち、小さなコンビニエンスストアのカウンター越しに街を観察する青春時代を過ごす。薬剤師の資格を取得、ロンドンで働いた後、ブラッドフォードに戻り、自分のビジネスを始め、執筆活動を開始した。この街の歴史、多様性、闇が、彼のハリー・ヴァーディー小説にインスピレーションを与えている。

 

本の概要

・ISBN:9780593076651
・出版年:2016年
・出版元:Bantam Press 
・ジャンル:警察小説、ミステリ、サスペンス
・ページ数:320ページ
・シリーズ:Harry Virdee #1

 

あらすじ

ブラッドフォードの空は、不吉な予感に満ちている。いつもそうだ。しかし、今朝は理由がある。今朝、死体が発見されたのだ。しかも、ただの死体ではない。

 

ハリー・ヴァーディー刑事は妻と家にいる。父親としての自覚を持てばいいのだが、今年最大の事件が発生したため停職処分になった。しかし、ハリーのデスクに今年最大の事件が舞い込む。

 

自分の名誉を回復するため、ハリーは悪名高い前科者で第一容疑者であるルーカス・ドワイトを探すため、やむなく影に隠れる。しかし、殺人の動機が、ただでさえ不安定な街を暴動に巻き込もうとする中、ハリーは自分の先入観を覆し、法の反対側に立つことがどういうことなのかを知ることになる...…。

 

感想

ハリー・ヴァーディーシリーズは、2作目の「Girl Zero」を以前読んだことがありましたが、1作目を今回読めて良かったです。

 

タイトルやあらすじの通り、かなりダークで「こういう世界もあるんだなあ」と思い知らされます。また、物語後半で「お前はこの街を上から変えていく、俺は下から変えていく」みたいな言葉が出てきたのですが、これって結構いろいろな問題の本質のような気もしました。様々な方向から、正義は考えられるという意味において。

 

またほかのシリーズ作品も読めたらいいなと思います。

 

5段階評価(おすすめ度)

※あくまで私の主観によるものですので、参考程度にお考えください。

 

★★★★☆(4/5)

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

Elizabeth Day “Magpie” あらすじ・レビュー【洋書心理スリラー】

こんにちは!イギリス在住読書ブロガーのゆず(@ybook21)です!

今回は、Elizabeth Dayさんの “Magpie”という作品をご紹介します。

 

 

作品概要
著者について

エリザベス・デイ

イギリスのジャーナリスト、放送作家、小説家である。2007年から2016年まで「The Observer」の特集記事を担当し、4冊の小説を執筆している。

 

本の概要

・ISBN:9781982187606
・出版年:2022年
・出版元: Simon Schuster 
・ジャンル:心理スリラー、サスペンス
・ページ数:336ページ

 

あらすじ

マリサとジェイクは完璧なカップルであり、新しい下宿人であるケイトは完璧なルームメイトである。しかし、完璧な人間などいない。確かに、ケイトは個人の境界線をあまり気にしないようだし、時折ジェイクに過剰に馴れ馴れしくすることもあるが、マリサはそれを気にしていない。ケイトはもうすぐいなくなり、彼女とジェイク、そして未来の赤ちゃんの3人だけになる。

 

ケイトの正体を探ろうとするあまり、マリサは完璧なロマンス、完璧な家族、完璧な自分という、これまで努力してきたものをすべて壊してしまうかもしれない。ジェイクは、マリサが作り上げたもの、そして彼女が失いそうなものの半分も知らない。

 

感想

エリザベス・デイさんの作品を読むのは今回が初めてでしたが、とても楽しめました。
読者を驚かせるアイデアと、それを上手く魅せる構成力の高さに驚きました。

 

不妊症や不妊治療に対する希望と心の傷を抱えながら、夫婦が切実に望む赤ちゃんのために選択肢を増やしていく過程がうまく描かれていると感じました。

 

物語は、最初のほうはマリサの視点で描かれ、その後、別の視点に変わり、物語が大きく展開していきます。どちらの視点も楽しめました。少しラストが予定調和的かな(それまでの展開が良かっただけに)と感じたのと、この別の視点にした意味・謎が解けたあとのマリサがもう少し丁寧に描かれていたら良かったなと思いました。

 

5段階評価(おすすめ度)

※あくまで私の主観によるものですので、参考程度にお考えください。

 

★★★★☆(4/5)

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!